トラブルに巻き込まれても明るいロイとジューン - ナイト&デイの感想

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トラブルに巻き込まれても明るいロイとジューン

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

目次

明るく、頼れる優秀なエージェント「ロイ・ミラー」

ロイ・ミラーはとっても優秀なエージェントです。飛行機にのっていた敵たちを全員殺してしまったり(スチュワーデスや機長まで敵とは驚きでしたが)、機長のいなくなった飛行機を不時着させたり、敵に連れ去られそうになったジューンを助けにカーチェイスをしたりと、常に敵たちに囲まれる中戦い続けています。いつも冷静な判断で敵と戦っているのですが、ジューンに「あなたといる方が危険」と言われて少しふてくされる態度をとる姿もキュートです。優秀さが際立つところと言えば、ロドニーの足を撃った時が一番だと思います。彼に「大事な筋組織を傷つけてないから大丈夫、君は一躍ヒーローになれる」と言った通り、市民を守ろうとして負傷した消防士として、ニュースで取り上げられていました。

ロイはとっても明るい性格なのか、物事をあまり気にしないタイプなのか、危機的状況ではないだろうかと思う場面でも「大丈夫」を繰り返します。でも、ロイが大丈夫という時は、本当に大丈夫になってしまうのです。彼の「大丈夫」はただジューンを落ち着かせるためにいう言葉だけでなく、本当に「大丈夫」だとわかっているから「大丈夫」と出た言葉なんでしょう。それにしても口調が軽いからなんでしょうね、本当に信用できる人かどうか疑ってしまうのは・・・。

とってもハイテンションの「ジューン・ヘイヴンス」

ジューンもロイに負けず劣らず楽観的な性格みたいです。ロイから飛行機にいる人を全員殺し、機長も殺したと聞いても笑って応えます。途中何度か薬で眠らされたりしますが、一瞬目覚めた時に日常とは明らかに異なる状況がうつっていると思うのですが、そのまままた意識を失い完全に目覚めるときは心地よい環境で目が覚めます。状況を把握するまでにちょっと戸惑いを見せるぐらいで、すぐに順応しています。ロイに負けないのは楽観的なところだけでなく、運転技術はロイも認めるほどの腕前です。ロイの隠れ家と思われるところに行ったときは、敵の車を華麗なハンドルさばきでまいてしまいます。

アントニオにつかまって自白剤を打たれた時のジューンは最高です。自白剤を投与されたとはいえ、思ったことを次から次へとしゃべりまくります。アントニオにも「あなた嫌い」と言ってしまうほどです。自白剤を飲ませておいてしゃべりすぎるジューンに、黙れというのもどうかとは思いますが、それでもしゃべり続けるジューンもさすがとしか言いようがありません。ゼファーを持っていると嘘を言ったのも、ロイが自分を助けに来ると思ったからということまで言っています。そんな状態でロイに再開したので、自白剤を打たれたことはバレバレでした。

ロイが負傷し病院から脱走させようとするジューンは最高です。前に自分がロイにされたのと同じように、意識が一瞬もどった時には大丈夫と声をかけ、きちんと目覚めた時には安全な場所にいます。そのやりかたがロイと全く同じなのが最後の最後まで目が離せないところですね。

ジューンはトラブルメーカー?

汽車に乗ったときベルンハルトにサイモンかと尋ね、自分がロイと知り合いだということをばらしてしまいます。その時になってやっと、ロイがサイモンと一緒にいるというメモを見つけます。目の前にいるのが敵だときづいたジューンはその場を去ろうとしますが、ロイが電話をかけているにも関わらず、ジューンは電話に出てはいけないということを守り、電話に出ません。ロイも「電話に出るなと言ったからだ」と言っていましたが。ジューンを探してサイモンと一緒に汽車の中を歩いていたためサイモンまで危険にさらすことになります。さすがに殺し屋にはロイも一筋縄ではいかないらしく苦戦していますが、結局ジューンがベルンハルトを倒すきっかけに。偶然あたったナイフがベルンハルトの胸に刺さるなどラッキーな現象としか思えないですけどね。

次々とトラブルに巻き込まれるというより、ロイがあらかじめ注意したことを無視して、トラブルを呼び込んでいるかのようなジューンですが、それでもめげずにロイはジューンを助けに入ります。どんなトラブルに巻き込まれても、難なくこなすように見えるのは、二人がとってもハイテンションで対処しているからかもしれませんね。

ロイが楽観的なのは親譲り?

ロイは自分の過去を捨て、両親には戦死したと政府の方から報告がしてありました。しかし、ことあるごとに懸賞に当たったとか、宝くじに当たったと思わせるようにプレゼントを両親に贈っていました。ロイの楽観的なところは両親譲りなんでしょう。出してもいない懸賞や、買ってもいない宝くじにあたっているにも関わらず、お母さんの方はお父さんはろくに使えもしないパソコンで何か応募してしまったのだろうと言って、特に不振に思わず受け取っています。お父さんの方もお父さんの方で、自分がやった記憶がないにもかかわらず、お母さんが言うのをそのまま受け止めています。そんなふうにギフトを受け取れるなんて、幸せなことなんだろうなと思ってしまいました。

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トムクルーズ本領発揮

トムクルーズでないとできない映画この映画はとにもかくにも彼以外ではできない映画だと思う。ついでに言えば、キャメロンディアスの役柄も彼女でないとできないだろう。この映画には、トムのキュートで若干軽そうな(いい意味で)笑顔がぴったりとはまるシーンがたくさんある。この笑顔を見てまず思い出すのは、「ザ・エージェント」で、酔っ払ってドロシーの家に押しかけた時だ。本当は不安なのに強がっているような、でも決してシリアスではない笑顔はトムしか出来ないと思う。それと同じように、キャメロンディアスも可愛らしくいい意味の軽さを持ち合わせ、それをミックスさせた雰囲気を上手に醸し出している。空港で初めてロイ(トム)を一目見た瞬間のジューン(キャメロン)の表情は、絶対役柄を完全に自分のものにしていないと出来ない表情だと思う。とっさにでる仕草全てがその役柄にはまっているというのは必要最低限のことかもしれないけど(ち...この感想を読む

4.04.0
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ロイとジューンの掛け合いが好きそんなに中身がある物語ではないと思っているのだが、とにかく主演のトム・クルーズとキャメロン・ディアスがお似合いで。2人の言葉の掛け合いが好きだった。出会い方も運命的で、1度ぶつかるのでなく2度ぶつかるという…素敵なストーリーよね~…そこから怒涛の飛行機の中でのバトル。着陸したあとも常に狙われ続ける2人。元CIAで追われる身だったロイとたまたま一緒にいただけなのに、ジューンも災難…僕といれば安全、離れたら危険(With me. Without me.)っていうところのセリフとジェスチャーがすごい好きだったな。予告編のときからおもしろいなーって感じた。その後もとにかくロイが追われ続け、ジューンはロイが匿う女ということで同様に危ない目に遭っていく。当初はロイのほうが十分危ない人物で、何かジューンが騒げばジューンを気絶させて連れまわしていた。それはジューンを守るためにやっていることなんだ...この感想を読む

5.05.0
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