ザ・コアのあらすじ・作品解説
地球の核(コア)の異常による地球崩壊を食い止めるという、2003年に公開されたアメリカのSF・パニック映画。監督は「コピーキャット」のジョン・アミエル。 ある日突然、磁場の狂いによる事故が相次ぎ、地球のコアが停止したのが原因だと知った地球物理学者のジョシュは、1年以内に地球が滅びると予測する。 そこで彼をリーダーとした6人のクルー、地球物理学者のジムスキー、船体の開発者ブラズ、核弾頭の専門家サージ、宇宙飛行士のベックとアイバーソンが、核弾頭を積んだ”バージル”に乗り組みコアへと向かうが、そこは想像を絶する灼熱の地獄であった…。 ジョシュを「エリン・ブロコビッチ」のアーロン・エッカート、ベックを「ミリオンダラー・ベイビー」のヒラリー・スワンク、サージを「キス・オブ・ザ・ドラゴン」のチャッキー・カリョ、ジムスキーを「ハンガー・ゲーム」のスタンリー・トゥッチ、ブラズを「サイダーハウス・ルール」のデルロイ・リンド―アイバーソンを「ダブル・ジョパディー」のブルース・グリーンウッドが演じた。
ザ・コアの評価
ザ・コアの感想
SFパニック映画はこうあるべき!
現実味のある異常現象とストーリー展開冒頭から、鳥の異常行動やペースメーカーの人全員が突然死したりと、地球の異常を思わせる状況がこれでもかと流れる。ここでいいのは実際にありそうな感じなことが起こること。例えばだけど「2012」みたいになってしまうとあり得ないとしか思えず、ここで感情移入が止まってしまう。それに比べて、この映画は本当にそういうことになるのかもという異常事態に留まっているので、話にリアリティを感じる。そして集められる各分野の専門家たち。この展開はベタではあるけど、こういう天変地異系パニック映画には必須の展開だと思う。この映画のタイトル通り、異常をきたしたのは地球の核(コア)。この目の付け所もいい。それまでは「アルマゲドン」や「インディペンデンスデイ」のような隕石到来系や宇宙船到来系が多く正直食傷気味であった分、新鮮に見えた(この二つの映画はそれだけでなく、アメリカ独特のヒロイ...この感想を読む
軍が開発した兵器によって世界滅亡の危機
人間が原因で地球滅亡の危機に地球の核が停止したことにより地球が滅亡の危機をむかえます。でもそれは軍が開発した「ディスティニー」の実験で起こった人的原因によるものでした。「ディスティニー」というのは地震発生装置で、敵国がはじめ開発していた兵器でした。敵国より同等またはそれ以上の地震発生装置を開発することによって、抑止力になると考え開発されました。この開発に関与していたのがコンラッド博士でした。軍が開発した兵器が原因で地球滅亡の危機とは、まさにアメリカンブラックジョークです。将軍が自国の兵器の方が敵国の兵器より性能が優れていると言っていました。優れすぎていて地球の核まで届くような衝撃を与えた結果地球が滅亡の危機にさらされるとは、あまりに皮肉的だと思いますね。軍は最初この兵器のことを隠しています。それが爆破が失敗する可能性が高いと知るとこの「ディスティニー」の存在を明らかにします。世界を助け...この感想を読む