リトルダンサー
この作品の主人公はとにかく情熱的だ。
男の子なのにバレエをやっている、そう周りから見られてもお構いなし。だって自分はバレエに夢中だから!
この作品を私は大人になってから(20代前半)観たのだが、就職したばかりで夢と現実のギャップに落ち込んでいた。だから主人公の何か(バレエ)を純粋に愛し、それに伴う情熱に衝撃が走った。この物語は疲れ切った大人に、忘れかけていた人生の楽しさと情熱を再提起してくれる映画だと感じた。
また、主人公ビリーの父親と兄もなかなかの愛情深い人達であり、その点も心がじんわりと温まった。貧しい生活の中、二人は炭鉱での仕事をストライキしていた。だが、とうとうビリーの夢のために父親はストライキを放棄する決断をするのだ。なぜなら、「自分達には未来がないが、ビリーはまだ11歳、まだまだ未来はあるからだ」と泣きながら言っていた父親の姿に感動した。
めでたくビリーがバレエの学校に受かり、、、これで映画は終わりかな?と思ったが、成長してプロのバレエダンサーになったビリーの公演に足を運ぶ父親と兄、友人の姿が!このシーンも私はとても好きだ。なぜならビリーを応援する3人の顔がとても幸せそうだから。ストライキをしていた頃の父親と兄からは想像できないほどの穏やかな表情をしていたシーンはとてもほっこりした。ハッピーエンドはやはりいいものだ。
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