目に見えているモノだけが全てじゃない
著者のサン=テグジュペリが亡くなってから100年以上経ったため 星の王子さまという作品はたくさんの人々に訳されています。 今回私が紹介させていただくのは内藤濯さんの訳す、元祖「星の王子さま」です。 名前的に子ども向けかなって思われてしまう作品ですが、実際は大人向けな物語です。 本の冒頭にも幼かった頃の親友へ捧げられていますし。 この本には、いくつか目には見えない本当に大切なことが隠されています。 私が一番心に残っているのはこの言葉です。 キツネが王子様に語りかけているところ。 「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目には見えないんだよ」 私達は年を取り大人へとなっていくにつれ、色々な知識・経験を重ねて成長していくけど、知らない間に何かを失っていく。その「失ったもの」を思い出させてくれ、そして目に見えているものが全てじゃないことを教えてくれる。 何事も心で見ないといけない。 この本は次の世代へと今後も語り継がれていくことでしょう。
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