アキオの旅の終わりは?
バックパッカーとして、アジアを半年間旅して日本に戻ってきたアキオ。帰るつもりだった彼女、マリコの所には既に別の恋人がいて、アキオは拒絶され、暮林さんの家に一泊300円で泊まり続ける。そこは、アジアの安宿のような雰囲気の場所だった…という話。 彼女の前からふらりといなくなって、半年間も連絡無けりゃ、そりゃ、普通は、違う恋人ができていて当然でしょうって言うか、いなくても相手にされなくて当然、と思った。簡単に捨てておいて、また拾いに行こうなんて、虫の良い話、ある訳ない。マリコはきっと、アキオの事がすごく好きだったから、腹を立てたんだろう。仕事に対しても、考えが甘いし。アキオの話は、好きになれなかった。 それでも、どうなるのかと読んでいくと、旅を終われないとどうなるかの手本のような、旅の王様が出てきて、一気に終わりに持ち込まれた感じがした。 最後…アキオは、単なるマリコのストーカーになってしまうような気がした。マリコの視点からすると。拒絶しても、拒絶しても、電話かけてきたり、会いに来たり…アキオはいいかもしれないが、マリコはいい迷惑だろう。アキオの旅の終わりのために、マリコが利用されているだけに思った。
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