読んでよかった学園もの
まだ卒業したばかりの初々しい新任教師が受け持ったのは、 学校では全く心を開かず一言もしゃべろうとしない一年生の鉄三。 全く心を開いてくれなくて落ち込む小谷先生だったが、 鉄三の祖父や同僚のヤクザじゃんって突っ込みたくなるような足立先生、 そして様々な生徒たちと触れ合うことで心身ともに成長していく様子を描いてあります。 人の心を開こうとすることほど苦戦するものはありません。 だってかたいカラにこもっているのでどう呼びかけても心にひびきにくいんです。 色々と歩み寄っていくうちにいろいろと気づいて言って いやこの子は・・・ってなってくるんです。 先生は気づくんですよ。あの子の豊かさに。 今の世の中は学校と家庭の荒廃が叫ばれていて 本当の教育についてひとりひとりの読者自身に問いかけてくるんです。 あなたなら?って。 長い年月が流れても現在まで語り継がれている名作です。 こういう時代だからこそ一緒に考えていかなければいけないんです。
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