雲の階段のあらすじ/作品解説

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雲の階段

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文章力
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雲の階段のあらすじ・作品解説

雲の階段は1982年に単行本刊行された、渡辺淳一による長編小説である。 過疎の島の診療所で、島唯一の医者である所長の助手を務めている三郎の元に、ある日、東京から観光に来ていた女子大生の亜希子が運ばれてくる。彼女は子宮外妊娠をしていたが、暴風雨でドクターヘリは要請出来ず、所長は不在であったため、医師免許を持たない三郎がやむを得ず執刀し、亜希子を救う。すでに島の看護婦である明子と深い仲であった三郎だが、東京の大病院の院長令嬢で、美しい亜希子に次第に魅かれ始める。三郎と2人のあきこの運命を描く愛の物語である。刊行以来、累計100万部の売り上げを誇る、ベストセラー小説である。 同作品は、過去に「月曜ワイド劇場」で長時間ドラマとして放送されており、主人公の三郎を小野寺昭が演じた。さらに、2013年には日本テレビにて連続ドラマ化されており、全10回に渡って放送された。主役の三郎を長谷川博巳、看護婦の明子を稲森いずみ、院長令嬢の亜希子を木村文乃が演じた。

雲の階段の評価

総合評価
3.753.75
(2件)
文章力
3.503.50
ストーリー
3.503.50
キャラクター
4.004.00
設定
4.004.00
演出
3.503.50

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雲の階段の感想

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結末のその後が知りたくなる物語

拍子抜けしてしまうラストシーン私は、「警察24時」とか「悪い奴を許さない」とかいうテレビ番組が大好きである。結婚詐欺師と直接対決などというのもあるな。万引きGメンに捕まった女性がくどくどと言い訳をしたり、納税しない人が査察官に向かってお金などないと言い放つ類いの番組である。趣味が悪いと思われるかもしれないが、追い詰められた人が必死に言い訳をして、なんとかその場を逃れようとするその汚さというか、本性が見たいのである。みな一様にバカバカしいバレバレの嘘で自分を守ろうとする。もう、振り向けば断崖絶壁なのに、なお見苦しい醜態を晒す。そして最後はうなだれて非を認めるのである。最初から謝ればいいのに、たとえギリギリでも人間は罪を認めまいと頑張るのだ。あー、三郎よ、私は三郎の言い訳が聞きたくてこの小説を読み続けたのに、敵前逃亡とはなんたる情けなさ。んー、私はこういう終わり方が一番嫌いだ。結末を読者に預け...この感想を読む

3.53.5
  • みまこんみまこん
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  • 2009文字
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