ひぐらしのなく頃にの評価
ひぐらしのなく頃にの感想
破綻と繋がり
一部では有名な、PCゲームの文庫版です。ゲームには、音が入っているので、宛ら作品の舞台に立って居るような臨場感も味わいやすいのですが小説から入った人は、あの独特な世界観を、どう感じるのでしょうか。一作目から順番に進めて(ゲームも読書も)きた人には、初出の内容が描かれています。惨殺事件の起こる、一年前から続くお話。双子のお話。個人的に、好きな話です。とてもとても、切ないですが。詩音が沙都子に叱咤するシーンは、身につまされる思いがします。沙都子と同じ境遇でなくとも、言葉通りに受け取らずとも心に刺さる読者も少なくないのでは?皆皆、純粋に、誰かを想って、必死に生きている様が他人事のようで、生生しい。ひぐらしシリーズ独特の恐怖に、幼さが垣間見える恋心が加わって最後はやはり、期待を裏切ってくれないサスペンス。このシリーズは、出題編、解答編と交差して大きな一つの物語が完成されていきますが途中から読んで...この感想を読む
盲目の少女
綿流し編の回答であり付である目明し編。綿流し編では圭一視点だったが目明し編では詩音視点で話が進んでいく。スタートは昭和58年の雛見沢。一途で切ない片思いからか、少し不安定な文章が読者の不安を誘う。けじめの爪剥ぎの描写が有名だが生々しくて痛々しい。そしてけじめの後に失踪する悟史。恋の盲目さが暴走し、疑心暗鬼を生み出し、悲劇へ綿流しの惨劇へつながって行く。ムラの制度、けじめ、得体のしれない物に囲まれている独特の世界観。双子の二人、どちらか一人は、ムラの慣習で殺されるはずだった二人。一人は鬼の称号を継ぎ、一人はひっそりと生かされる。二人はある日不幸にも入れ替わって立場が逆転してしまう。詩音の中の忘れられた鬼が暴走していく。しかし、詩音とは紫苑、きちんと鬼を継いでいたのだ。描写はされていないがまわりの愛に気付けたかもしれないのに、愛は愛が無ければ見えない。盲目になった少女の悲しい物語である。この感想を読む
ひぐらしのなく頃にの登場キャラクター
古手梨花
よみがな:ふるで りか 生年月日:8月21日 性別:女 住まい:雛見沢村 性格:子猫のような愛くるしさで周囲をいつも和ませているのだが、その振る舞いはなかなか狡猾で、猫というよりは狸 特徴:圭一の下級生で、沙都子と同学年。古手神社の一人娘で、雛見沢村御三家・古手家の最後の一人。毎年6月に行われる「綿流...
北条沙都子
よみがな:ほうじょう さとこ 生年月日:6月24日 性別:女 住まい:雛見沢 性格:負けず嫌い 特徴:「〜ですわ」などといったお嬢様口調で話すが、その口調には間違いが多く、喋っている本人は上品なつもりでも周囲には挑発的に聞こえる。その口調や特技のせいで一見無茶苦茶な性格に見えるが、実際は仲間内で一番の...
園崎魅音
よみがな:そのざき みおん 生年月日:7月10日 性別:女 住まい:雛見沢村 性格:テンションが高くノリが良いアクティブな性格 特徴:圭一やレナより1学年上級生であり、クラスでは委員長を務めるリーダー格。園崎家の次期頭首として修行のため興宮の親元を離れ、現頭首のお魎と暮らしている。部活メンバーに対して...