杜子春の感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

杜子春

4.384.38
文章力
4.50
ストーリー
4.25
キャラクター
4.25
設定
4.38
演出
4.38
感想数
4
読んだ人
5

杜子春の感想一覧

芥川 竜之介による小説「杜子春」についての感想が4件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

原典と比べて

『杜子春』について芥川龍之介の『杜子春』は完全オリジナルではなく、モデルとなった作品があります。原典は、中国の『続玄怪録』に収録されている「杜子春」という話です。貧乏になった男が老人と出会い、はじめは金銭をもらっていたが、後半は老人のもとで仙人の修行をして失敗におわるという物語の大まかな流れは同じです。しかし、芥川龍之介は自分流に書き直しています。そのため、芥川の『杜子春』と原典とを比べると多くの相違点がみられます。例えば、登場人物の人間像や試練の失敗理由です。この2つは原典と大きく違っています。芥川龍之介がなぜ大きく変更したのか考察してみたいと思います。登場人物の人間像原典では、老人が杜子春に金銭を直接手渡しで渡します。また、杜子春にこのお金で生活を立て直して欲しいと望んでいます。しかし、芥川の『杜子春』では金銭の直接な受け渡しはなく、黄金が埋まっている場所を教えるだけです。また、黄...この感想を読む

4.54.5
  • みーみー
  • 535view
  • 2001文字

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