鏡の国のアリスのあらすじ・作品解説
英国の数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンが、ルイス・キャロルのペンネームで書いた児童小説。「不思議の国のアリス」の続編で、1871年のクリスマスイブに刊行されてすぐベストセラーになり、1年で約2万5千部売上げ、著者が逝去した1897年までには10万部以上を出版。 仔猫を相手に空想ごっこをしていたアリスは、鏡の中の異世界に入り込み、自らチェスゲームの駒になってマザーグースに登場するトウィードルダムやトウィードルディーやハンプティ・ダンプティ達と出会いながら不可思議な旅をする。終盤、赤の女王にチェックメイトをかけたところで目覚め、今見た夢の解釈を試みる。 挿絵を担当したジョン・テニエルは1870年6月1日付の手紙で「鏡の国のアリス」の第8章の末に入る予定だった「かつらをかぶった雀蜂」の挿話を「どうやって絵にしたものか解らないし、話も面白くない」と進言し、著者もこれを受入れ丸ごと削除している。この幻の挿話は1974年にオークションの出品物として初めて世に出された。
鏡の国のアリスの評価
鏡の国のアリスの感想
ファンタジー
ルイス・キャロルの不腐の名作、「鏡の国のアリス」です。あまりにも有名な作品のために、あえてストーリーなどの説明などは要らないとおもいます。おそらく誰もが一度は小説、映画、様々なメディアで見聞きしたことがあるでしょう。ルイス・キャロルのロリコン趣味、コスプレ趣味の表出だと言われたり、未だに興味を惹かれる作品と作者でもあります。やはり、アリスの冒険というところもとてもおもしろい要素ですし、アリスを取り巻くうさぎ、ジャバウォックなどをはじめ、ユニークなキャラクターがとてもお話を引き立てます。また、当時のシュールレアリスムやナンセンス文学の先駆けともいわれており、奥の深い作品です。