永遠の0の評価
永遠の0についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が6件掲載中です。
各項目の評価分布
永遠の0の感想
永遠の0
本作はデビュー作とは思えないほど物語がよく描かれていて、戦争を知る人も知らない人もスムーズに物語に引き込まれていく作品です。終戦を目の前にして特攻で亡くなり、「臆病者」呼ばわりされていた主人公・健太郎の祖父・宮部久蔵という人物がいかなるものかが、読み進めていく内にだんだんと見えてきます。その深みある人間性が判明した途端に涙が流れてしまいました。また、戦争の歴史を知るのにも役立つ一冊で、より歴史を知りたいという衝動にかられてしまいます。戦争を描いた物語で、戦艦や武器の話も多いが、男性のみならず女性が読んでも十分に楽しめる作品だと思います。宮部が妻と娘に対する愛の大きさに大変な感動を覚え、涙が止まらなくなりました。