2010年宇宙の旅の評価
2010年宇宙の旅の感想
名作の続編が名作!
スタンリー・キューブリック監督作品のSF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」の続編にあたる作品です。小説版の続編ではなく、映画版の続編という位置づけになります。2001年宇宙の旅で乗り捨てられたディスカバリー号を回収しに行くという話ですが、米ソの強力、中国の船が先行してエウロパで絶滅するあたりなど、サスペンス要素なども盛り込まれており、序盤からハラハラして読み進めることができます。しかし、木星にスイングバイする描写や、木星が第二の太陽になるシーンなどの宇宙の描写はクラークらしいイメージのドライブがあります。この作品も「2010」という題でピーター・ハイアムズが映画化されており、こちらもみごたえがあります。