彷徨える艦隊のあらすじ・作品解説
彷徨える艦隊とは、2006年に発表されたSF小説である。 著作者はアメリカ海軍の退役軍人であるジャック・キャンベル。日本では2008年に早川書房より日本語翻訳版で初めて出版されている。 宇宙進出が進んだ人類社会を舞台に、凡そ100年もの冷凍睡眠から目覚めた主人公・ギアリー大佐と彼の指揮下に入った宇宙艦隊が、共に故郷の惑星への帰還を目指して過酷な航海に挑むストーリー。艦長のギアリーと部下の間に広がっている100年の世代差はあらゆる点で衝突を招くも、険しい航海が進むにつれ世代差をこえて打ち解けていく姿が宇宙艦隊と宇宙戦争を背景に描かれている。 本作は後にシリーズ化され、第1巻の「旗艦ドーントレス」から第10巻の「巡航戦艦ステッドファスト」までの全10作品が、ナンバリング作品として早川書房より出版。他にもシリーズ外伝作品として「反逆の騎士」が2013年、「星々を守る盾」が2014年にそれぞれ出版されている。
彷徨える艦隊の評価
彷徨える艦隊の感想
なんだか異性人との戦いがおかしい
第8巻となって、未知の宇宙人との戦いが本格化してきました。でも、相手の宇宙人がちょっと笑えます。見た目はテディベアみたいだけど強暴な種族とクモのような種族が出てきます。ギアリーは彼らとコミュニケーションを取ろうと苦労しますが、そう簡単にはうまくいきません。でも仲間の協力によってクモのような種族とは簡単なコミュニケーションが取れるようになります。このあたりの理屈は複雑でよく理解できませんでした。戦闘シーンは相変わらず引き込まれてしまいますが、戦闘内容や先の読み合い、ギアリーの苦悩など以前のシンディックとのほうがずっと魅力的でした。シンディックとの戦争が終わって新しい展開を期待しましたが、ちょっと期待はずれでした。