死者の学園祭のあらすじ・作品解説
「死者の学園祭」は、赤川次郎によるミステリー小説である。1977年にソノラマ文庫より書き下ろしで単行本化、後に角川文庫より発行された。 この物語は、主人公の結城真知子が、自分の父親が理事を務める学校に転校するところから始まる。実は真知子は、以前の学校で親友を飛び降り自殺で亡くすという経験をしていた。そして転校後の学校では、３人の女子生徒が同じく校舎から転落死するという事件に遭遇する。真知子は、ほのかに恋心を寄せるようになったボーイフレンドの英人とともに、探偵気取りで事件の謎を解き、やがて学園祭でこの事件を基にした劇を上演することで事件を解決に導いたかに見えるが、実は殺人事件だけではない学園全体を巻き込む陰謀に足を踏み入れていた、というあらすじである。物語は全３章で、１章で事件発生、２章で事件の解決、３章でさらなるどんでん返しといった構成になっている。 2000年に東映系にて、深田恭子主演により映画化された。原作の結末と映画の結末は大きく異なっている。
