恋愛指南の評価
恋愛指南の感想
禁断の書
オウィディウスがローマを追放になったきっかけとなった書とされている作品です。基本的には変身物語の作者らしい、ギリシャ神話をモチーフに恋愛について滔々と教えを解いていくというスタイルの作品です。2000年以上前にこんな書が書かれていたとはかなり面白い含蓄があります。この時代の作者はほとんど作者のエゴ、パーソナリティを作品員込めるということはしないのですが、この作品には多分にあります。女にはどんな優れた詩を贈るよりも物を送らなければダメだとか、現代でも通じる男と女の色模様を描いています。セクシュアルな表現もあるので、当時としてはかなりインパクトの有る作品だったのではないかと思います。