三毛猫ホームズの推理のあらすじ・作品解説
三毛猫ホームズの推理は、小説家・赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズ第一弾で1978年に光文社カッパノベルズから発表された、猫が主人公の長編推理小説である。 父の跡を継いで刑事になった片山義太郎は血と女性が苦手なダメ刑事だが、上司に命じられて女子大で起きた殺人事件のために現場を向かう。殺された学生の通っていた文学部部長・森崎から事情聴取を行うと、その学生が売春をしていたこと、それが組織的なものであることがわかり、片山は大学内に潜入し、内偵をすることになった。森崎はもちろん、協力してくれる学生も現れ、調査を続けていたある日、森崎が殺害され、その飼い猫であったホームズを預かることになってしまう。 2015年時点で、シリーズは長編・短編集を合わせ、40作品以上に及ぶ。 1984年に角川書店角川文庫で文庫化、1985年に光文社文庫に収録されている。2作目以降は光文社文庫に収録したあと、角川書店角川文庫を二次文庫として収録。 何度かテレビドラマ化されている。
三毛猫ホームズの推理の評価
三毛猫ホームズの推理の感想
笑える主人公の刑事と猫とトリック
有名な三毛猫ホームズシリーズの第一作です。このシリーズのファンならホームズとの知り合う逸話にしろ、主人公である片山刑事の登場にしろ、是非とも知っておくべき一作です。片山刑事は殺人事件の調査に乗り出すのですが、血を見るのが怖いし、女性も苦手というおとぼけキャラなのに女子大に調査に赴きます。いつもながらの愉快な赤川次郎らしいキャラですが、ヒロイン役のお助けの女性も登場します。このシリーズが注目を浴びたのは、色んな相棒役の探偵や刑事はたくさんあったけれど、猫に探偵的な役割を持たせた所が新鮮であったと言われています。本作は個人的にはトリックに一番おどろきました。ヒントとしては殺人の行われた現場とだけ書いておきましょう。
ホームズと登場人物。
赤川次郎さんの描く三毛猫ホームズシリーズはただの推理だけでなく笑えるギャグなどが若干混じっていて登場人物のキャラクターも可愛らしくて、主人公と妹、石津刑事の掛け合いはとても面白く、それが楽しみであるといっても過言でない物語です。私は三毛猫ホームズシリーズは、これが第一作目と知らず、ほかのシリーズ作品から読んでいました。そしてこの小説に出逢ってやはり、ホームズの気ままさや主人公の性格の弱さや優しさ、妹の気の強さ。片山刑事の愛らしい感じ。すべての元になっている物語だと思いました。この作品を読んだことがなく、三毛猫ホームズシリーズの違う作品にはまっている方も、三毛猫ホームズを知っていても読んだことのない人も、まず知らない人も、一度はこの作品を読んでみるべきだと思います。
赤川次郎が好きで・・・
上品で勇ましい顔立ちの三毛猫ちゃん、名前はホームズ。かの有名な人間のホームズと引けを取らないほどの名推理を発揮することもある。まぁたまにどっかに心が行ってしまっているときがあるんだけど・・・そのホームズとは逆で、人間である片山義太郎は、刑事だった父親の遺志を継いでどうにか捜査一課の刑事になったものの、血を見るのが苦手な青年。刑事として血を見るのがダメなのは大丈夫なのかよ!?おいっって言いたくもなるし・・・またまたお酒には弱く、女性恐怖症というほんtっと頼りない感じ。まぁ人間が頼りないぶん、猫であるホームズが頼りがいになるのでいい感じなテイストをかもしだしている。密室殺人、女子大生連続殺人など、事件が次々に起こるので自分なりに推理しつつ、ホームズの名推理を聞いて納得しつつ、出会いについても知れる作品でもあります。