うりずんの評価
うりずんについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
うりずんの感想
写真と小説が組み合わされて作られた世界
吉田修一と佐内正史のコラボレーションこの作品は吉田修一の短編(というよりは超短編)と佐内正史の写真が一緒に収められている。実に本の約半分が写真で、そうとは知らずに手にとって読み始めたので、一瞬読むのをやめようかと思ってしまった。と言うのも、写真を見るのが嫌というわけでなく(実際、「~写真コンクール」と銘打ったコーナーがあれば足を止めて見入ってしまったりもする)、あくまで小説を読むために本を手に取っているわけだし、その上小説自体に外部からイメージを与えられることをあまり好まないためだ。だから映画化された本の表紙に、その俳優たちの写真を載せているのもあまりいい気はしない。あくまで登場人物たちのイメージやその世界は自分で想像するのも楽しみのひとつだからだ。だからこの写真と一緒に小説になっているのを見てちょっと不安になってしまったけど、結果思ったのとは違っており、そういうことか!と思わせられた...この感想を読む