小川洋子は小説家!対話させる時間があるなら小説書かせて!
再読して1.2倍楽しめる豆知識2007年刊行の2冊目の対話集。2004年に「博士の愛した数式」が本屋大賞を受賞し2006年に映画化されたことによりメジャー化し、その話題性に乗っかった対話集が複数刊行される。それ以前の彼女のイメージは良い方向では「言葉の選定が巧み」「文学性が高い」、悪い方向では「不気味」「キモイ」「何を言いたいのかわかりにくい」といったところだったと思われる。しかし「博士の愛した数式」は読みやすく、誰もがカタルシスを得やすく、数式というツールを扱うことで質問要素が多く、彼女が大好きな阪神タイガースがかなりフィーチャーされていることの話題性もあり、小川洋子中毒者でも小川洋子ビギナーでもマスコミでも誰でもが関わりやすい。このため一気に小説以外の仕事(対話、エッセイ、共著、ラジオ出演など)が増えている。エッセイは200年以前から数冊書いており増えた、という印象だが、対話集は間...この感想を読む
2.02.0
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