LOVE or LIKEのあらすじ・作品解説
LOVEorLIKEは、2006年に祥伝社から単行本が発行され、2008年に祥伝社文庫から文庫化したアンソロジー小説集である。前作は、2005年発行の祥伝社創立35周年記念特別出版『I love You』であり好評だった。そのため第2弾のアンソロジー集として刊行された。前作と同様に、6人の男性作家による書き下ろしを収録した作品群で、メンバーは2人入れ替わっている。 この作品のテーマは、タイトルの通り好きと愛しているの違いについて各作家が表現している。男女の出会いから芽生える好き、愛おしい、気になる、せつないなどのさまざまな感情や機微を、転校生への憧れや再会した同級生への気持ち、まだ見ぬ文通相手の異性へのときめきなどのストーリーに織り交ぜて、それぞれ描写している。作家と収録作は、石田衣良の『リアルラブ?』、中田永一『なみうちぎわ』、中村航『ハミングライフ』、本田孝好『DEAR』、真伏修三『わかれ道』、山本幸久『ネコ・ノ・デコ』である。
LOVE or LIKEの評価
LOVE or LIKEの感想
男性作家が書く恋の物語。
新しく、お気に入りの男性作家さんを見つけたいと思ってこの本を手にとったのですが、これが正解でした!6人の男性作家さんが短編を1つずつ書かれているのですが表題の「LOVE or LIKE」の通り、お互いに恋焦がれる相手を別に持つ2人のLIKEな関係や昔のLOVEの気持ちが状況が変わって、どうなるかの物語など設定も様々、書かれる関係も様々で楽しく読めました。中でも中村航さんの物語がお気に入り。見知らぬ二人が猫を介して文通を始めてLIKEからLOVEに発展していくストーリー。男の人がコレを書くのか!と思ってしまうほど温かくなる、ちょっと面白い物語でした。