ルー=ガルー2 インクブス×スクブス《相容れぬ夢魔》のあらすじ・作品解説
ルー=ガルー2インクブス×スクブス《相容れぬ夢魔》は、講談社より発売されている京極夏彦原作のSF小説である。この作品は、「ルー=ガルー忌避すべき狼」の続編にあたる作品である。また、「ル=ガルー」は徳間書店刊行の月刊COMICリュウにて樋口彰彦によって漫画化され、藤咲淳一監督、プロダクション I.G、トランス・アーツ製作による劇場版アニメも新宿バルト9などで公開された。 この作品は、近未来を舞台に、携帯端末(モニタ)という鎖で完全管理された閉じた世界で起こる事件に関わる少女たちの姿が描かれた作品である。前作では少年少女を狙った連続殺人事件が描かれていたが、今作はその事件から3ヵ月過ぎている。3ヶ月前の事件を現実とは未だ思えず、世界に対して漠然と不安を抱えている少女の来生律子のもとに、小瓶に入った謎の毒を持った作倉雛子が訪ねてきたことで、新たな事件が始まる。 この作品は、単行本版、新書版、文庫版、電子書籍版と発売されており、文庫版は上下巻の分冊となっている。
ルー=ガルー2 インクブス×スクブス《相容れぬ夢魔》の評価
ルー=ガルー2 インクブス×スクブス《相容れぬ夢魔》の感想
京極夏彦の近未来SFシリーズ第二弾
ルー=ガルーシリーズの第二弾です。前作と同じように複数の人物で視点が切り替わりながら話が展開していきます。前作から三ヶ月後の話でサブキャラだった律子が主人公の一人として雛子から謎の毒の入った小壜を渡されたことから物語が進んでいきます。律子視点でくるとは少し意外でした。まあ決まった主人公がいないということですかね。もう一人の主人公は橡元刑事で、こちらは前作でも触れられた三十数年前の事件をもう一度調べ始めていきます。物語が展開するにつれて三十数年前と現在起きている殺傷事件との奇妙な符号が浮かび上がってきて、先が気になり上巻から下巻へそのまま読み進めたくなると思います。
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