ライオンと魔女のあらすじ・作品解説
「ライオンと魔女」はC.S.ルイスにより1950年に出版された。今作品は「ナルニア国ものがたり」シリーズの第1作品目にあたり、作中の時系列では2作品目である。 舞台は第二次世界大戦中のイギリスで、主人公は学者先生の田舎の屋敷に疎開したペベンシー4兄弟姉妹。ある日末っ子のルーシーは屋敷でのかくれんぼで古い衣装箪笥を見つけ、そこからナルニア国を発見する。ナルニアを支配する白い魔女に次男のエドマンドを攫われたきょうだいは、偉大なライオン・アスランに導かれながらナルニアを解放しようと戦いを挑む。 ナルニア国は妖精や「ものいう」けものたちが暮らしている、私たちが住んでいるこの世界とは全く異なる世界である。この物語はキリスト教が下敷きになっており、成長してから改めて読み返すと聖書の要素を随所に見ることができる。宗教的な雰囲気もあるが、決して小難しくはなく、純粋に冒険物語として子供から大人まで楽しめる作品である。
ライオンと魔女の評価
ライオンと魔女の感想
絶対にワクワクする
英語の授業で先生が取り上げてくれたのがきっかけで読んだのですが、本当に面白い。生半可な子供だましのストーリーではなく、一度読んだら忘れられない物語です。古い田舎の大きな家の衣装ダンスから始まるびっくりするような冒険物語は、スタート直後から引き込まれていくこと請け合いです。それがなんであれ、やたらと大きな扉はやっぱり幼い子供でなくとも、空想の好きな人には「あの後ろには何があるのかな。」と思うものだと思いますが。このシリーズの中で、一番宗教色の強い雰囲気ですが、そういうことを気にせずに読みすすめていくことができます。もちろん、あらかじめ聖書物語の知識があったほうが物語理解は簡単になるとは思います。