しあわせのパンの評価
しあわせのパンの感想
じんわりあったかい。
北海道月浦が舞台の小説。地元愛が強い人にはぜひ読んで欲しい。北海道っていいよね。って、田舎っていいよねって。思う。北海道の大自然と、田舎独特のゆっくりとした時間、ロハスな感じがちょっとせわしなく過ごしている自分にはグッとくる。ただそれだけではないんだけど、なにか心に疲れを感じた人がカフェ・マーニにたまたま訪れて、暖かいパンとスープに癒される。そのエピソードが、暖かい。でも、カフェのりえさんと水縞くんの2人もなにか心に影がある。最後の水縞くんの日記は切なくて、でも最後にりえさんが何かを見つけたとき心が暖かくなって涙が出た。小説の最後についている「月とマーニ」の絵本。物語にも出てくるんだけど。すごくその絵本がいい。小説を読む前と読んだ後、2回読んでほしい。