「ピエタ」の前半、中盤を3倍楽しみ、クライマックスの感動を盛り上げる情報
本作品を最後まで読まれた方は、行方不明の楽譜にまつわる仕掛けや、全編に溢れる柔らかい雰囲気に感動されたことと思う。しかし、正直なところ、途中ちょっと退屈した、と思われる方も多いのではないだろうか?その理由としては、18世紀のヴェネツィアなんて知らないし、ヴィヴァルディなんて音楽の授業で名前は知ってるけど、世界観がピンとこない、といったことがあげられると思う。そこで時代背景や登場人物についていくつか調べてみた。この情報で話がよりよく理解でき、本作品を3倍楽しめると思うので、是非ご一読願いたい。ヴェネツィアって国だった現在はイタリアの一地方だがこの話の時点ではヴェネツィアは1つの共和国である。ヴェネツィア共和国は海上貿易で栄華を極め、1000年も続いた国家であり、ヴィヴァルディがこの世を去った1741年が作品の冒頭に当たるが、このころには海賊の横行やジェノヴァ共和国との競合により既に国力は...この感想を読む
3.53.5
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