今日のごちそうの評価
今日のごちそうの感想
ほっこり心あたたまる物語たち
料理をテーマにした話がたくさんあり、お腹がすいてしまう小説です。一人で、二人で、家族で。それぞれの食卓にはストーリーがあります。特に、山場がある話ではなく、何気ない日常のゆったりとした話になっています。毎日が大切で、かけがえのないものという事に気づかせてくれました。幸せの一コマを切り取ったこの物語は写真のような感じもします。カッコつけた感じもなく、素朴な文章です。色んな小説を読んでいると、たまにはこういった本も読みたくなります。文章も読みやすく、この物語と合っていて心が温まります。現代の中でこういった物語は重要であり、必要なものだと私は思います。
おいしそうです。
料理をテーマにした、短編作品です。ひとつの料理から、日常のささやかな場面が描かれていて、読んでいて、大変心地よい気持ちとなります。そして、なにより読んでいて、心地よい、とさせるのは、料理を作るシーンや、それを食べるシーンなど、どれも、おいしそうと思える作品です。どの話も、本を読んでいるだけなのだけれど、お腹がなってしまうような感覚になります。また、それぞれの話のタイトルにある料理のレシピがしっかり付いているというのも、この本の面白いところなのかもしれません。読んだ後、台所に立って、料理をしてみようかな、美味しいご飯を炊こうかな、という気持ちになります。