城の崎にて・小僧の神様の評価
城の崎にて・小僧の神様の感想
城の崎にて
九死に一生をおえた「自分」は養生のため城崎温泉を訪れる。そこで、「自分」は色々な死に遭遇する。蜂の死骸や首に串が刺さったネズミ、そして偶然事故で死んでしまったイモリ・・・。身近な「死」に出会い、「自分」は「死」について考える。そしてその結果、自分が生まれてきたことに感謝する。生きているのも死んでいるのも同じに思えた、というような言葉を作中で言っていたように思いますがこの言葉が一番印象的でした。死ぬという事は多分きっとありふれたことで、その上で人は生きている。だけど普通、人は中々自分の死を身近に感じることはない。それこそ病気か事故がないと。「自分」はその経験のために生に感謝することが出来たのだと思う。