篠原千絵らしいサスペンスホラーの詰まった逸品
篠原千絵の作品の魅力篠原千絵の作品に初めて出会ったのは「闇のパープルアイ」で中学のころだった。当時回し読みで回ってきたこの作品に夢中になり、そして篠原千絵の他の作品も見たいと思ってこの「何かが闇で見ている」を読んだと思う。他にも「陵子の心霊事件簿」(この人はヒョウだの猫だのの動物の描写がうまいとつくづく思う)や、他にも数々の作品を読んだ。篠原千絵の作品の魅力のひとつはそのシャープな線の絵だと思う。その上一コマにたくさんの絵を書き込まないので、ページの上で視線が流れるように動き、まるで映像を見ているような気分が味わえる。「ONE PEACE」などは初期の頃はともかく、ニコ・ロビンが本格的に仲間になったあたりからか、一コマに絵が書き込まれすぎてそのコマに見入ってしまうことになり、このような臨場感は味わえない(個人的には彼の絵は、マンガというより絵に近いものがある。ひとつのコマなりページなり...この感想を読む
3.53.5
PICKUP