闇のパープル・アイのあらすじ・作品解説
闇のパープル・アイは小学館の漫画雑誌「少女コミック」に連載されていた作品。作者は篠原千絵で、単行本も発売されている他、テレビドラマにもなっている。 変身人間である主人公の尾崎 倫子(おざき りんこ)は、恋人がおり、家族も父や妹がいて幸せで過ごすことが出来ていたそれまでの暮らしが、その変身能力の目覚めにより、大きく急転してしまう。また、変身人間を追い狙う人物に、生物教師の曽根原 薫子(そねはら かおるこ)がいる。薫子の父が変身人間がいると主張したことで学会から追われているため、娘の薫子も変身人間に対して執着し、研究を進めている。その人格は激しく、研究を目的としてなら拷問や、殺人すら可能な程である。倫子は運命に人生を狂わされるも、麻衣という娘を遺す。倫子亡き後には目的を失い影を潜めていた薫子ながら、倫子の娘である麻衣が甚大な能力を有していることを知り、そこから新たな戦いが展開していく。 小学館漫画賞少女部門受賞作品。
闇のパープル・アイの評価
闇のパープル・アイの感想
篠原千恵作品で最も素晴らしい作品
私にとって初めて読んだ篠原作品確か中学のときに回し読みで回ってきていた作品だった。没頭して読んだもののあわてて返さなくてはならなくて、もっとじっくり読みたかったとフラストレイションがたまり、高校でバイトして一気に全巻買ったことを覚えている。私にとっては初めての篠原千恵の作品だったと思う。それまではどちらかというと男性マンガよりだった上に、女性マンガというと「王家の紋章」とか「ガラスの仮面」とかバリバリの少女漫画だったばかりだったためか、彼女の描く大人っぽい絵はとても魅力的に見えた。そして何よりそのストーリー展開の素晴らしさ。当時はそれほど映画もなにも知らなかった年代だったから目も肥えてなかったはずなのに、三つ子の魂100までか、好みは本当に昔から変わらない。ありとあらゆる本も映画も音楽も読んだその上で、やはりこの作品は大好きな作品だ。篠原作品の中では「海の闇、月の影」と同じくらいに素晴...この感想を読む
ドラマの原作です。
人間が豹になるという話です。短命の種族で主人公の母親も早くに亡くなってしまっていました。終わり方が切ないのですが、主人公にはずっと想い合っていた幼馴染がいて、その彼との間にではなく種族の男との間で(酔って意識の無い間に無理やり)子供を作ります。その子供はあっという間に産まれてきます。そして、ある組織に狙われ主人公は幼馴染と産んだ子供を置いて姿を消します。17年ほど経って、主人公は冷凍保存されていることを知ります。知った切っ掛けは、子どが種族の人間と組んで組織に潜入したからです。後に子供の血液を種族の人間たちに打つと短命が防げるということも解りました。たぶん、種族の男はそれが狙いで、主人公との間に子供を作ったのだと思います。最後組織の建物が壊れていくなか、死んでしまった幼馴染を抱きながら子供を逃がす主人公が居ました。面白いですが、誰も幸せになっていないのが切ないです。この感想を読む
闇のパープル・アイの登場キャラクター
尾崎倫子
よみがな:おざき りんこ 性別:女性 国籍:日本 所属:高校生 特徴:人から豹に変身する変身人間の血を引いている 物語上での目的:ごく普通の女子高生だったが、黄金の豹に変身する変身人間であったことから平穏な日々は一転し、曽根原との戦いの日々を送ることになる。 妹:舞子 恋人:水島 慎也(みずしま しんや) ...