おれはキャプテンのあらすじ・作品解説
「おれはキャプテン」は、週刊少年マガジンで2003年から2005年まで連載された後、引き続きマガジンSPECIALに移り掲載された熱血野球漫画である。物語は、舞台が中学校の野球部から始まり、後に高校へと話が進みコミックは全35巻の長編作品となっている。 この漫画の主人公は、もとは頭脳派で引きこもりがちの目立たない野球部員「霧隠主将(きりがくれかずまさ)」である。野球部に入部しているのも、将来はスポーツジャーナリストを志しているために、運動の部活に所属しておきたいだけ、という消極的な動機からであった。それを心配した親や、相談を受けた顧問の教師のはからいにより突然彼は野球部のキャプテンに任命されてしまう。この転機を受けて彼は変わり、理論的な練習でチームメイトを鍛え、かつ理にかなった試合運びでチームを勝利へ導く、人望の厚いキャプテンとして一目おかれる存在となる。 その話の展開の痛快さが、人気の理由の一つともなっている。
おれはキャプテンの評価
おれはキャプテンの感想
環境は人を変える
実力も覇気もなく存在感の薄い主人公カズマサが顧問の計らいでキャプテンになってしまう話し。その結果王様となりチームを改革しその後の高校編まで話が続いていきます。こんなキャプテンいたら大変だなと率直に思いながらも理にかなっていると納得する場面も多くあります。中学の軟式野球を描いているのですが、まずここを題材に選ぶあたりが新鮮でした。カズマサの改革としてノックの廃止、正捕手の投手転向を行い、単純にバッティングの良い選手をスタメンに選ぶという一見無謀な作戦だがこれが見事にはまっていきます。ノックだけするのは生きてる打球ではないし非効率、ただの公立中学が勝ち上がるには徹底した打撃力がないといけない、しかも打撃練習を特化するのは打撃力が上がるだけでなくその打球を受け続けてきた部員たちの守備力が向上していくという展開を生みます。確かにこの練習はそういう意味では非常に効果があるなと思いました。さすが学...この感想を読む
カズマサの快進撃
最初の「カズマサ」が「内野ゴロ作戦」を一人で実行した場面は格好良かったが、まさかの「二瓶」のミスで得点までいかなかったのは残念。また、相手ピッチャーのカーブの癖を盗み、次々と皆がピッチャーの球をメッタ打ちにする姿には興奮した(ここで「横須賀」が「カズマサ」を少しキャプテンとして認めたのは良かった)。が、まさかの一年生でありながらレギュラー入りした「本町」に無理強いして「内野ゴロ作戦」をさせようとしたのは呆れた。他には、まさかの点の取り合いに呆然とするが、取られたら取り返す状況に終止符を打つ「那巳川」のピッチングは目が離せない。最終的に「カズマサ」の指示通りに動いた「那巳川」が最後を抑えたのは感心する。
おれはキャプテンの登場キャラクター
霧隠主将
よみがな:きりがくれ かずまさ ニックネーム:カズマサ 年齢(作品時):中学生 性別:男 所属:狛駒中学校野球部キャプテン 特徴:学年トップになるぐらい頭が良く、不思議なカリスマ性を持っている 趣味:ゲームやインターネット 物語上での目的:キャプテンになり自らハードなトレーニングを課し、強権的な指導で...