くじびきアンバランスのあらすじ・作品解説
「くじびきアンバランス」は、元は月刊アフタヌーンで連載している「げんしけん」で、劇中劇という形で挟み込まれていた架空のアニメ作品であった。大学の漫画アニメなどのサークルの登場人物達が、しばしば視聴を楽しんでいる場面があり、これが後に「げんしけん」がアニメ化となった時に単独OVAとして制作されたが、更に後にげんしけん作者監修のもと本格的な連載マンガが始まり、ほぼ同時にテレビアニメが制作されたものである。 内容は、すべてを「くじ引き」によって決定する独特な校風を持つ学園が舞台で、次期の生徒会長を選出するというくじに大当たりしたのが、主人公の冴えない男子「榎本千尋(えのもとちひろ)」である。彼に不安要素を抱いた反対勢力である生徒数名のチームが複数集まり、次期生徒会の座を狙い抗争を繰り広げる、というドタバタ学園青春劇となっている。 スピンオフ作品ながらもストーリーが一貫しており、完成度が高い作品に仕上がっている。
くじびきアンバランスの評価
くじびきアンバランスの感想
劇中劇は人気作品足り得るか
げんしけんの中の劇中劇として有名な「くじびきアンバランス」それがついに単独作品として出版されました。木尾先生が当然描かれるのかと思いきや、木尾先生は原作で絵担当は小梅けいと先生。小梅先生も高い画力で有名な方であり、ベストタッグであったと言えるでしょう。しかし肝心な中身はというと…。決してつまらなくはないのですが、「げんしけん」の作中内でかなりの大人気作品として扱われているために、いざ劇中劇から実際の作品として見てみると、あれこんなものなのかな。というイメージは否めなかったですね。むしろ描き下ろしのげんしけんマンガのために読むのではないか、という説も…。