福家堂本舗のあらすじ・作品解説
福家堂本舗は、ぶ~け(集英社)にて連載していた遊知やよみの漫画作品である。1995年短期間のみの連載を予定しスタートしたが、読者の評判が良かったためそのまま継続して連載され2000年ぶ~けの廃刊と共に最終話となった。コミックスは全11巻・文庫版は全7巻刊行している。 舞台は京都にある老舗和菓子屋・福家堂、福家堂は創業450年で現女将である福吉駒子(ふくよしこまこ)で17代目となる。古くは豊臣秀吉にもお菓子を献上していたという伝統を持つが、ガイドブック等にも載せない方針を取っている。駒子には三人の娘がおり、長女の雛がこの漫画の主人公である。雛はしっかり者で父親が早くに亡くなってしまった為、母親の駒子と共に福家堂を切り盛りしている。とある日、顔見知りの銀行員である桧山薫(ひのやまかおる)がいつもの定期預金の話をしにきたと思った雛であったが、突然薫からプロポーズをされてしまう。伝統を重んじる歴史ある老舗和菓子屋で長女・雛を含める三姉妹の成長を描く物語である。
福家堂本舗の評価
福家堂本舗の感想
京都美人姉妹の名作。
古都・京都人が見事に描かれている。この作品を語るにあたって、先ず一番に書きたいのは京都人気質についてです!ズバリ、「三代住んでこそ京都」と言われる位、京都人の京都人としてのプライドや誇り、ちょっと住んだからって、京都人を名乗るな!的なところも、同じ関西人から見ても凄いんです。これを描いている私は兵庫県民なのですが、同じ関西人でも京都人というのは実に独特で、非常に腹が読めない人種です。笑。私自身、京都人の友達が何人かいますから、嫌いじゃないし、時間をかければ腹も割ってくれるんですが。笑。また京都人自身もそう思われているのは知ってるけど、それがどうした?って感じで気にしてません。基本的には何も額面通りには受け取れない位、本心と言ってる事は大抵違いますし、その言葉のからくり、今風に言うと、空気が読めないと、この漫画の中にもあるように、無粋な人・・・となるんですが。大汗。そういった京都独自の文...この感想を読む