その髪も その瞳も 手も 足も みんな流水と半分ずつにしたものだろう きみ自身が流水のかたみだ
当麻克之
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海の闇、月の影は週刊少女コミックで連載されていた、全18巻の篠原千絵原作の少女漫画である。 主人公の双子の姉妹流水と流風は陸上部の先輩である克之に恋をするが、克之は流風を選び、流水は2人を応援する。キャンプに出かけた流水と流風を含む陸上部のメンバーが古墳で雨宿りをしたところ、蔓延していたウィルスの影響で、双子以外のメンバーは全員死んでしまったが、流水と流風には宙に浮く、壁を通り抜ける等の能力が身についた。 感染した時の心境の違いからか、流水は別人の様に残忍になってしまう。克之を自分の物にするために、自分のウィルスを他人に二次感染させると意のままに操れる能力を駆使し、流風を殺そうと企てる。反対にそのウィルスに対する抗体を自身が持つことを知った流風は、克之や他の能力者の協力の元、流水と流風を普通の女の子に戻し、ウィルスに感染する前の生活を取り戻そうと奮闘していく。OVA化もされており、篠原千絵の代表作の一つ。
双子の悲しい決別この本は冒頭、当麻克之、双子が恋焦がれている男性だが、その双子の片割れ、流風に告白するシーンから始まる。もう一人の双子、流水は彼女たちを祝福しようと一度は心に決めて彼のことを忘れようとするのだが…。ここのシーンがすべての始まりである。双子が感染したウィルスは、双子であるからゆえに同じ体格体質をもつ彼女らなら当然同じ結果をもたらすはずだった。それが、片やウィルスを広げることのできる体質、片やそのウィルスを抑えることのできる免疫をもつ体質に分かれてしまった。本当は流水も流風を祝福しようと思ったのは確かだろう。感染する前の流水は優しく妹思いでいい子だった。それは、朝練の時のお弁当を作ってくれたりとか、ハイキングでも流風をいつも気遣っている様からもよくわかる。でもこの残酷なウィルスは、自分の意思と関係なく、妬みやそねみ、憎悪などを膨れ上がらせる。それを考えるとぞっとする。だって...この感想を読む
一卵性の双子がウイルスに感染します。そのウイルスに感染した人間は危険です。血液感染していきます。双子の片方は危険でどんどん感染者を増やしていきます。双子のもう片方の血液には感染を予防する力があります。物質の中を通り抜けたり、宙に浮いたりと不思議な力も手に入っています。その力の所為で、色々なこと、主に悲しいことを経験していきます。最後、日本中に感染が広まるのを恐れて、国が双子の片方(危険な方)を殺そうとしてきます。それならばと、双子の片方(大丈夫な方)が手を下すシーンが泣けます。双子ではなく、一人の人間として生まれたかったという台詞がとても切なかったです。
よみがな:とうま かつゆき 性別:男性 国籍:日本 所属:県下随一のスプリンターでインターハイ優勝候補 特徴:美男子 特技:流風と流水の見分けが外見だけで出来る 物語上での目的:ある意味すべての事件の元凶 父:映像化も多数の大河小説家 愛する相手:小早川 流風(こばやかわ るか) かつての交際相手:椎名 今日子...
よみがな:こばやかわ るか 性別:女性 国籍:日本 所属:陸上部に所属する高校生 性格:少し内気な性格 能力:宙に浮く能力・物体を通りぬける能力 恋人:当麻 克之(とうま かつゆき) 両親:流水に感染させられ、流水の命令によって流風の命を狙う。 姉:小早川流衣子(こばやかわ るいこ) 双子の姉妹:小早川 流水(こば...
よみがな:みずなぎ かおる 性別:男性 国籍:日本 所属:大学生 特徴:サイコキネシス 物語上での目的:自分に能力を与えたジーンと、能力の母体である流水と流風を憎み、双子やその周りの人々を能力を使って次々と殺害していく。 トラウマ:家族と婚約者を殺してしまう 能力:人物など様々な物を浮遊させ高速で移動...
当麻克之
流水との決闘に勝った流風だが、国はウィルス保持者だった流水にかかわったすべてのものを焼却処分にする決定をくだし、自ら流水を殺した流風が「ひとつぐらいかたみを残してくれてもいいじゃない」と絶叫したときに、克之が言った言葉。
当麻克之
告白してからも返事をくれない流風に詰め寄ったときに、実は双子の姉の流水も自分のことが好きでそれを気にして返事できなかったことを知ったときの克之の言葉。
椎名今日子
流風を助けようと重症をおった克之を助けるために、元恋人で医学生の今日子が言った言葉。