さきちゃんたちの夜の評価
さきちゃんたちの夜の感想
穏やかな短編集
いろんな“さき”という名前の主人公を扱った5つのお話。子どもを産もうとしている早紀ちゃん。子鬼の彫刻をしていた親戚のおばあさんを亡くした紗季ちゃん。祖父母を亡くして、祖父母が作っていた豆のスープに家族が挑戦する咲ちゃん。天使の沙季ちゃん。双子の兄を亡くした崎ちゃんと父を亡くしたさきちゃん。いろんな人生があって、いろんな考え方や人との接し方や生き方があって、どれが間違いとかそういうんじゃなくて、大事なものをただ大事にして暮らしていきたいような。そんな気持ちにさせられる一冊だったと思う。ほしよりこさんのイラストは雰囲気があってとても良いなと思った。