帰る家があるのに、愛されているのに淋しい、それが若さというものかもね。
せっちゃん
理解が深まる小説レビューサイト
小説レビュー数 3,368件
作者様妊娠時の作品です。短編集です。全部で5編で、すべて完結型。次に続く物語はありません。もしかしたら、読み方によっては繋がっているように思えるかもしれないのですが、私はすべて独立した物語として読みました。学生の頃の淡い恋だったり、事件に巻き込まれてみたり、片想いがひっそりと実りそうだったり、幼い頃の友達が亡くなったり、すべて違う顔をしてすれ違う通行人のように、決して意思が交わる話ではないのに、共通して涙が出る前の息苦しさがあるように思います。ばなな先生曰く、出産をひかえ、過去のつらかったことを全部あわてて清算しようとしたから、これほどまでに切ない物語になったのではないか、とご自分で分析されてます。ばなな先生も執筆中辛かったとあとがきに記しています。短編すべてが終わると、ばなな先生のあとがきがあり、そこでこの作品を執筆中妊娠していたこと、とても辛い作業だったこと、けれど、自分自身が一番好...この感想を読む
せっちゃん
主人公が初めて岩倉くんの家に泊まり、寄り添って眠るときに岩倉くんに向かって言った言葉。
せっちゃん
恋人と別れた主人公が、そのことを振り返って思うこと