高校入試の評価
高校入試についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
高校入試の感想
説明されても理解できなかった読後感の悪さ
脚本から書き下ろされた異色の作品この作品はテレビドラマの脚本を初めて執筆した港かなえが、そのドラマの脚本を元に新たに書き下ろしたという、小説がドラマで再現されるという一般的な流れとは逆に生まれたものである。またその脚本は、『高校入試 シナリオ』と題して別に発行されている。なので今回の作品はシナリオ的に書かれたものではなく、まったく通常の物語の形をとっている。ただ『高校入試 シナリオ』が先に誕生したということがかなり斬新に感じた。物語は主人公である教師、春山杏子からの目線の話から始まる。そしてその他の登場人物の教師たちの話がその後に続く。ただその合間にネット掲示板での書き込みも入り、その書き込みの下に教師名が入るので、その名前が掲示板に書き込んだ人物の名前なのか、この語りの人物名なのか若干混乱し、慣れるまでは読みにくく感じた。またそれぞれの登場人物の性格や背景が掴みきれていないうちからた...この感想を読む