こころの名言/名セリフ

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小説レビュー数 3,368件

こころ

4.644.64
文章力
4.50
ストーリー
4.30
キャラクター
4.40
設定
4.45
演出
4.35
感想数
14
読んだ人
47

こころの名言

こころの名言集です。現在16件が登録されています。

精神的に向上心のない者はばかだ

先生

先生が恋敵となったKに対し、かつて言われたKの新年ともいえる、この言葉を牽制のつもりでそのまま返した。

然し君、恋は罪悪ですよ。

先生

先生は私が道で会った男女について冷やかしを吐いたと思い言った台詞。先生の持つ後ろ暗い過去の影が顔を覗かせる場面。

然し先生は世間が嫌なんでしょう。世間というより近頃では人間が嫌になっているんでしょう。

先生の奥さん

私が先生の家を訪ねて、奥さんと会話しているときの台詞。

議論はいやよ。よく男の方は議論だけなさるのね、面白そうに。

先生の奥さん

私が先生の家に行ったとき、奥さんと会話したときのこと。

私にはあなたの為にその寂しさを根元から引き抜いて上げるだけの力がないんだから。

先生

私が先生の家に何度も訪れるているときに先生が私に言った台詞。

若いうち程淋しいものはありません。

先生

私が月に二三度、先生の家に行くようになって、先生から言われた言葉

東京と違って田舎は蒼蠅いからね

私の父

私が田舎に帰って大学卒業の祝いの話しをしているときの父の言葉

己の身体は必竟己の身体で、その己の身体に就いての養生法は、多年の経験上、己が一番能く心得ている筈だからね

私の父

私が田舎に帰ったとき、父の病気について話したとき、父が私に言った言葉

学問をさせると人間がとかく理屈っぽくなって不可ない

私の父

私が田舎に帰って両親が卒業祝いの準備をしているときに父が言った言葉

交際区域の狭いというよりも、世の中にたった一人で暮らしているといった方が適切な位の私には、

先生

先生からの遺書に書いてある文章のうち、出だしに書いてある文章

金さ君。金を見るとどんな君子でも悪人になるのさ。

先生

先生の「人間はだれでもいざというまぎわに急に悪人になる」という言葉に対して、「私」がそれはいつかと尋ねた時の先生の返答

駆足で絶壁の端まで来て、急に底の見えない谷を覗き込んだ人のように。

先生

先生が手紙の中で自分がどうすればいいのか悩んでいるときに考えたこと。

おれは策略で勝っても人間としては負けたのだ

先生

恋敵であるKを裏切った先生が、それを知っていたKの態度に対して敬服した場面。

精神的向上心のないものはばかだ

先生

私(先生)のkが静といい関係になっていることからのkへの嫉妬からでてきてしまった言葉

私は暗い人生の影を遠慮なくあなたの頭に投げかけてあげます。しかし恐れてはいけません。暗いものをじっと見つめて、そのなかからあなたの参考になるものをおつかみなさい。

先生

主人公に対して先生が送った手紙(遺書)に記載されていた一節。暗い過去を持つ先生に対して主人公は尊敬の意を抱き、先生の人生から教訓を得たいと伝えており、これに対し遺書という形で答えた。

私は死ぬ前にたった一人で好いから、他を信用して死にたいと思っている。あなたはそのたった一人になれますか。なってくれますか。あなたは腹の底から真面目ですか

先生

Kが自殺した後から、人を信頼することができなくなった先生が、私に対していった言葉。一度人を信頼できなくなった人間が、もう一度人を信頼したい、誰かと腹を割って話したいと思ったとき、それでも自分自身を、相手を信頼しきれない先生の葛藤が見える一言

こころの感想

なにもかも手紙に書いているようで、そこにひそむ先生の暗い欲望

高校の教科書で読んだ思い出高校を卒業してから十年以上経って、夏目漱石の小説を読むようになり、その一冊をどこかで読んだ覚えがあるなと思いだしたのが、高校のころ教科書で目にした、この「こころ」。著者が夏目漱石ということも題名も忘れていたけど、内容はやけに鮮明に覚えていた。それにしても改めて全体を読んで、教科書に載っていたのが、極々一部で、しかもかなり後半だったことに驚かされたもので、でも、妙に納得もした。当時は、一体どういう話なんだと、今一内容を掴みかねたものだから。教科書には一応それまでの、あらすじも書いてあったけど、そもそも主人公と、謎の多い先生との出会い、そのつきあいがあっての、手紙の内容なのだから、そりゃあ、なんの話だともなる。 たしか、Kが下宿先のお嬢さんに気があるような様子が見られはじめてから、自殺するに至るまでの内容だったと思う。そのとき課題で、Kの自殺した理由を考えるものがあっ...この感想を読む

3.53.5
  • イヌダイヌダ
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