左京区恋月橋渡ルの評価
左京区恋月橋渡ルの感想
京都を舞台にした恋愛小説その2
同じ瀧羽麻子さんの、「左京区七夕通東入ル」のスピンオフ作品。まさかあの山根くんが主人公の本が出るとは。思ってもみませんでした(笑)。結局はうまくいくんじゃないのー? と思いながら読み進めていて、見事に裏切られたなぁ。確かにそっちのほうが自然な流れではあるし、そういう流れになったことによって物語全体に深みが増しているのだと思う。いろんな経験は、どれも無駄じゃないと言うこと。これまた考えさせられる作品。瀧羽麻子さんは、人物描写がうまい方だなーと思った。山根くんもそうだけど、周りのひとたちも、設定や性格づけがしっかりしているような印象。しかしこれも、物語全体を通して見た時に好みかというと違うような……。