若さは美しいけれど、美しさは若さじゃない。美はもっと深く複雑であらゆるものを豊かにふくんでいる。
麻田誠
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ヘルタースケルターは、岡崎京子のコミックを実写映画化した作品である。 1996年まで、雑誌FEELYOUNGに連載され、2012年に実写映画化され、第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞している。 主役のトップモデルりりこは、沢尻エリカが演じている。 人並み外れた美貌とスタイルで、トップモデルとして芸能界の頂点に君臨していたりりこ。しかし、彼女の美貌とスタイルには秘密がある。全身を作り変えるほど危険な、全身の美容整形術によって作りあげられたものであった。そんな中、生まれながらの美人、後輩モデルになるこずえが、期待の新人として登場する。りりこは、こずえの登場によって、窮地に追い込まれていき、危険な美容整形によって、副作用と仕事などのストレスによって、身も心も壊れていく。そして、自身を整形した美容クリニックの違法行為が発覚し、りりこの全身整形の事実も発覚。すでに心身共に崩壊していたりりこは失踪してしまった。
沢尻エリカの成長と魅力私は沢尻エリカさんが好きです。元々モデル出身の彼女ですが、モデルをしていた頃の彼女は見たことがありません。確か小学生か中学生向けのファッション雑誌出身と聞いたことがあります。私が初めて彼女をテレビで見たのは、実話で、難病の高校生役を演じていた作品です。あの作品を見たときは衝撃を受けました。サラッとした髪に真っ直ぐな目、その目の中には強さをも感じる程でした。素晴らしい演技だったと私は彼女に引き込まれていきました。その後もCMや雑誌などで話題となりました。そんな彼女が一気に有名になったのは間違いなく、記者会見でのあのセリフですね。当時の彼女に一体何があったのか分かりませんが、私は沢尻エリカを応援しているひとりです。今の薄化粧が似合っていますし、クリクリした瞳を見ると、あの会見の人とはまるで別人のようで、どちらが本当の沢尻エリカなのかなと考えることがあります。いつも力強い...この感想を読む
しっちゃかめっちゃか、というタイトル通りの世界を沢尻エリカさんが体当たりで演じていて、凄かったです。主人公のりりこの享楽的でヒステリーな性格が、イメージにぴったり。正直沢尻さんはあまり演技力の幅はないと思うのですが、この役柄は彼女にとても合っていたと思います。彼女との対比で描かれていた水原希子さんの透明感のある美しさが印象的でした。りりこが危機感を覚えて狂気に走るのも当然かもしれません。また、マネージャー役の寺島しのぶさんが、すごい存在感でした!地味なのに、りりこに引きずられていく様子に、恐怖すら感じました…華やかな世界とその闇を、蜷川監督独特の美しい色彩のある映像が上手く盛り上げていたと思います。
全身整形で絶世の美女となったリリコ。各社の雑誌の表紙を飾り、テレビで彼女を見ない日はないというくらいの超人気モデルになったけれど、彼女は「いつこの世界から捨てられてしまうか分からない」という恐怖心におびえながら仕事をしている。フラッシュ・拍手喝采を浴びるほどにその不安は増幅、その不安をマネージャーにぶつけたり男性との関係で埋めていくけれど…あの奇抜な役は沢尻エリカ以外には無理だったかもしれません。自分への愛を確かめるためにマネージャーとキスをしたかと思えば罵ってみたり、自分の気に入らないものを目の前から抹消させyようとしたりとかなり凄い!あの最後は「ん?」という感じだったのですが、ちょっと続きが見てみたいです。
麻田誠
保須田(麻田の助手)が麻田(検事)に「どうして神様は若さと美しさを与え、そして奪うのでしょう?」と質問をした答えです。
保須田久美
スクランブル交差点で、整形後の変わってしまった、りりこの妹、比留駒ちかこと再会したあとで。