ロボジーの感想一覧
映画「ロボジー」についての感想が7件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
だめだめな人々がまんまと切り抜けちゃう面白さ
どこまでも王道なコメディを真摯に貫く2012年作品。矢口史晴監督の9作目に当たる本作も、矢口監督らしい、小難しいことは何も考えず、子どもも一緒に楽しめるドタバタ喜劇です。いつもの矢口作品同様、今作もとにかく何にも考えずに笑おう、笑いに行こう、というかんじで楽しみました。全ての映画作品を監督する際は脚本も手がけ、しかも多作な矢口監督だけれど、何より見る人をにっこりさせる心楽しい、どこまでも王道なコメディを真摯に貫く姿勢がすごいなあと思って見ています。人を笑わせるために、作り手も楽しみながらも、どんだけうんうん唸って、頭をひねり、脂汗流してやっているんだろう、という試行錯誤の手触りが体温のように感じられて、楽しく見ながらいつも応援したい気持ちにさせられます。第一、今の世の中でこんなあっけらかんとした朗らかな笑いを届けてくれる映画監督を大事にしないでいい訳がないです。近作は小説「神去なあなあ日常」...この感想を読む
もう少し笑える小ネタが多いとなおベター
矢口史靖監督らしさが爆発している作品。始めはとにかくワァーワァーやっていて、でも最後はしっかり感動作品に仕上げる手腕はホントに素晴らしいと思います。また、ミッキーカーチスさんこと五十嵐信次郎さんが、ダメダメおじいさんで腹立つけどどこな憎めないロボジー役に適任でしたね。完全に地なのかと思うほどナチュラルな演技だったと思います。また何気に良かったのがチャン・カワイさん。こんな人、社会にいるって感じでリアル感がありました。ナイスキャスティングだと思います。ただ欲を言えば、竹中直人さんの出方のような小ネタがもう少し多いとテンポが増してよりおもしろかったのではないかと思います。
理系女子ってなんかいいよね。
爺さんがロボットに入る、という設定。ありそうでなかったような気がします。大人しく言うことを聞いてくれればよかったのですが、もちろんそうもいきません。大きな話題になったニュー潮風を利用した、爺さんの孫たちとのふれあいに笑ってしまいました。サイン…(笑)そして吉高由里子がロボットオタクで、ニュー潮風にハマってるところにはハラハラしつつも楽しく見守りました。文系の私にとってロボット開発ってただただ大変そうでしかないのですが、本当にこのニュー潮風に人が入っていなくてこんな能力だったなら凄いロマン溢れることですもんね…!「人が入っていない」ということの証明方法も素晴らしかった。あの主題歌を聞くとテンションが上がります。地味なようでいて凄く楽しめてしまった作品です。
キャストに驚きました!
最初は作品の『ロボジー』というネーミングに単純に興味を持ち上映してすぐに観に行きました。開発中の2足歩行のロボットが発表の1週間前に大破してしまって途方にくれて間に合わせにロボットの中に人に入ってもらう発想には笑えました。ロボットの名前も『ニュー潮風』って(笑)開発担当した3人も個性的ですが、最終的にオーディションを行いロボットの中に入る老人役には本当に驚きました!だってあの、ミッキー・カーチスなんですもん!。五十嵐信次郎と聞いてもわからず顔を見てビックリ!ロボットの中に入る老人役を見事でした。ロボットオタクの大学生に吉高由里子さんもいい味出していたし、エンジニア役の濱田岳さんも…ちょっと昭和の感じがすごく気に入りました。何とも微笑ましいコメディーです。
名俳優の誕生?!
面白さ想定外!!期待していたより面白かった。ただのヒューマンドラマ仕立てかと思いきや、ここはさすがの矢口史靖監督。試行錯誤を繰り返すロボット制作部のズッコケぶりが面白かった。個人的には、ウォーターボーイズや“スウィングガールズより良かった。コテコテの青春物よりもあっさりしていて、少し大人向きかもしれない。「ロボジー」とタイトルがついているので、もっとおじいさんが全面に出てきていると思いきや、出すぎずちょうど良い。最後のオチも素晴らしい!!見所は、Wエンジン チャン・カワイの演技者ぶりだ。今後、俳優業もこなせるのではないか?!と期待できる演技をご覧いただきたい。
意外なオチに驚き!
電器メーカーの技術者が老人にロボットを演じさせてしまうという痛快ドタバタ・コメディ。キャッチコピーの「変形しない。戦わない。働きもしない。そんなロボットに 日本中が恋をした--。」通りに全くカッコよくもない、お爺さん入りロボットが、1人の女子大生を助けた事から人気者に。そのせいでお爺さんは不遜な態度をとるし、頭の上がらない電気メーカーの技術者たちは、嘘がバレないかとはらはら・・・見ているこっちもお爺さんの態度にもやもや、はらはらしました。最終的に新しくロボットを作り上げるのかなぁ・・・と思いきや、意外なオチでびっくりしましたが、疑問が残る展開でわかりにくかったのが残念。オチがバレない為の演出でしょうが、後にでも説明する場面を入れて欲しかったです。全体的に盛り上がりに欠け、ちょっと期待外れでしたが、ハッピーエンドに終わり、後味は良かったです。
もうひと捻り欲しかったかも。。
“ウォーターボーイズ”や“スウィングガールズ”の矢口史靖監督の作品で、キャストも濱田岳さん、吉高由里子さんと大好きな方々が出演という事でとても楽しみに拝見させて頂きました。一人きりで暮らしていて、人生の楽しみもなく、性格もどこか陰険になおじいちゃん五十嵐さんが、ひょんな事から木村電工のロボット開発に携わり、なんとロボットに入り演じてくれというプロジェクトに参加することになる所からストーリーが展開していきますが、五十嵐さんは、毎日一人きりで寂しいから、ちょっとイジワルな性格になってしまったのかなー。と思っていたので、内容はむちゃくちゃだけど、ロボットとして社会に貢献することで、五十嵐さんもどんどん人として変わっていくのかな!と期待していたのですが、だんだん傲慢になってしまって&あまり性格自体に変化が無かったのは残念。ただ、最後五十嵐さんの機転のおかげで“ニュー潮風”の名誉が守られた場面...この感想を読む