明日への遺言の評価
明日への遺言の感想
忘れてはいけないものを描いた映画
戦後、B級戦犯として罪を問われることになった元東海軍司令官の岡田資が裁かれていく様子を法廷で描く。かなり重たい映画のため、大勢で見るとその後の雰囲気が重たくなってしまう。けれどそれでも見てしまうのは、忘れてはいけない過去があったから。そんな状況でも、だからこそなのか家族の愛があたたかい。法廷では言葉を満足に交わすこともできないけれど見守る妻の気持ちが痛いほどに。今でも印象に残っているのは、ラストシーン。暗い建物を絞首台に向かって登っていく足音。家族を守った。仲間を守った。けれど自分を守れなかった。観終わった時に出た落胆のため息に、今後このようなことが二度と起こらないようにと願った。
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