ステキな金縛りの感想一覧
映画「ステキな金縛り」についての感想が14件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ステキな噛み合わせで後味良し
ステキな噛み合わせ2011年作品。三谷幸喜監督の5作目。公開当初4週連続で週末動員数1位を記録し、この年を代表する大ヒット作になりました。公開当時は、東日本大震災があって辛い苦しい時期だっただけに、この映画の楽しさと優しさに、皆ことさら喜び魅せられたことと思います。私も当時ありがとう、という思いでとても楽しんで観ました。当時、三谷作品は、毎回作品を追う毎にどんどんクオリティがあがっているという期待感を持って見ていました。今も「ステキな〜」は大好きだった1作目の「ラジオの時間」に迫る勢いで好きな三谷作品です。その後「清洲会議」でうーん、となり、「ギャラクシー街道」であちゃあ、となるなんて、想像もしてませんでした。でも、誰しも生きていれば色々あるし、第一あんなにも働き過ぎで、どこかで破綻とは言わないまでも、やはり普通に考えてこのペースで高いクオリティのものを生み出し続けるのは、人間離れしてるだろ...この感想を読む
三谷作品ならではの登場人物の多さ
三谷作品はかなり観ていますが、この作品は登場人物多いですね。主要人物は数名なのですが、あちこちからいろんな人が出てきて頭が混乱しそうになりました。殺人事件と六兵衛さんがどういう人だったのかというのが並行して進んでいるので、それを映画の上映時間におさめるのはちょっと無理があったのかなという感じはしました。お父さんのエピソードとかもっと詳しく知りたかったし、殺人事件の裁判をもっと取り上げて欲しかった。だから六兵衛さんの話はもっとコンパクトでもよかったのかなというのが個人的な意見です。たくさんの役者さんが出ているのを見つけながら見るというのも楽しいかも知れません。
すべて方程式通り
やっぱり三谷作品はあまり受け付けられない。見ないで批判するのは嫌いだから鑑賞したけれど、薄っぺらいというか、先が読めるというか、笑いも感動もあるけれど方程式通りでひねりがない。多くの人から「良」と言われることはあっても、なかなか「最良」や「今まで観た映画で一番好き」の評価はもらえないような印象。ただ、家族や友達と一緒に見る時に安心して選べる映画としての評価は高いと思う。次回作は「清州会議」という戦国ものということ。本作で出演した六兵衛さんが生きている状態で出演しているということなので、「清州会議」を見る前にチェックするとさらに面白さが増すのかもしれない。
やはり三谷作品は豪華メンバーで派手にかまして欲しい!
三谷監督の人柄なのか、いつもの三谷組の常連組から、新顔までとにかく(良い意味で)ため息が出ちゃうくらい豪華メンバーで、なんとなくバブルを彷彿とさせる感じがして、やはり三谷作品はこうでなきゃ!と思わせる作品です。「有頂天ホテル」から飛び出てきた篠原涼子さん演じるコールガールが出てきたり、ずっと三谷作品を観ている人にはニヤッとする場面が多々あり、飽きるところがありません。個人的には、シーン始めのほうのタクシー運転手役の生瀬勝久さんや、トラックドライバー役の梶原善さんとかが出てくるファミレスのくだりあたりが爆笑です。一気に物語の世界にどはまりできました。なんか日々の生活に疲れちゃっていて、な~~~にも考えずにのんびりワインでも片手に観たい極上のコメディだと思います。海外でも通用すると思うので、積極的に海外進出して欲しいですね。
豪華キャストでかなり遊んだ作品
三谷幸喜監督作品。主人公は失敗続きで後がないクビ寸前の弁護士のエミ。ある日、殺人事件を担当する事になったのだが被告人は犯行が行われた時に完璧なアリバイがあると身の潔白を主張してくる。その完璧なアリバイが「金縛りにあっていて一晩中落武者の幽霊にのっかられていた」というものだった。エミはその被告人の言葉を信じアリバイを実証する為、落武者の幽霊を探しあてる。それがビックリするぐらい早くみつかる(笑)その落武者の幽霊・六兵衛の役を西田敏行が演じている。六兵衛とエミの掛け合いがとても愉快で笑わせてくれます。西田敏行の間のあけ方が絶妙でズルズルと笑ってしまいました。明るく元気にしてくれる映画です
登場人物多すぎ
登場人物が多すぎる様に思ったのはきっと豪華メンバーだったからでしょうか?途中グダグダした感じがあった様には思いましたが面白かったです西田敏行 演じる親切で丁寧で腰の低い落武者(幽霊)が戦の時はどんな感じだったのかとか想像したらもっと面白かった裁判は本件そっちのけでまずは証人の落武者が本当にこの法廷に存在しているのかを証明するところからなのだけど、証明する為の実験の様なシーンもとても好きです。三谷監督のひねくれた感じとユーモアが沢山詰まっていたし深津絵里が本当に可愛かった。でもお父さん役で草彅剛が出てきた時は良いシーンだったのに少し笑ってしまった。
○○○○が好きなら落ち武者が見える
引き込まれる。旅館「しかばね荘」に三流弁護士 宝生エミ(深津絵里さん演じる)が訪れる冒頭のシーンから、もう面白い。よくよーく画面を覗き込むと、いろいろな発見があって更に面白い。エミが「しかばね荘」を訪れた理由は、担当する裁判の被告が「事件が起きた時、この宿に泊まっており、しかも落ち武者の幽霊が自分の上に乗っていて金縛りにあっていたため、罪を犯すことはできなかった」という証拠をとりに訪れたのだ。そこで、エミは、幽霊の落ち武者 六兵衛(西田敏行さん演じる)と出会う。エミには幽霊である落ち武者が見えた。作品中では、エミの他にも落ち武者が見える人が登場する。その人たちが落ち武者を見ることができる理由は、○○○○だ。私も○○○○が好きなので、いつか見えるようになるかもしれない(笑)実に面白い作品だ。三谷作品で1番の力作だと思う。
さすが三谷ワールド!
いろんな裁判の話しはありますが…あり得ない!また金縛りって私も経験ありますが決していいものではないです。ところが三谷ワールドは違うんです!素敵な話しに変わるんです(笑)キャストも個性豊かで豪華ですが、落ち武者役に西田さんは笑えます。新米弁護士役の深津さんもなかなか面白いです!ストーリーも三谷監督ならではのコミカルさで笑わずにはいられないです!もちろん心にジーンとしみる場面もあります。数ある三谷監督の作品の中で個人的には一番な気がします。これを観たあともの凄く清々しい気持ちになりました。普段悩んだりしていたものが吹っ飛んだ感じです!金縛りはあまり好きになれませんが悪いもんじゃないかなと少しだけ許せる気がします。
面白かった
面白かった映画ですかね。心がほぐされます。初、幽霊の存在を否定していた検事があっさりと落ち武者の幽霊の存在を肯定してまうというあっけなさ。しかも、主役であるはずの「落ち武者」が裁判の最中に途中退場するという事と、最高に楽しい作品でした。西田敏行さんの落武者役もピッタリはまっていました。邦画の中では、三丁目の夕日以来の名作ではないでしょうかしかも超豪華キャスト。西田敏行の愛嬌のある落武者は(幽霊なのに)愛着が湧くし、中井貴一が演じる科学派なのに幽霊が見えてしまう検察官も面白い。また、浅野忠信や深田恭子や篠原涼子や佐藤浩市や唐沢寿明がチョイ役の映画なんて、あまり無いかも。唯一の難点は、草薙剛が尊敬される弁護士役を演じていること。
観る人を楽しませる映画
この映画は何度かクスッと笑える場面があって面白い作品でした。裁判で重要参考人として連れてこられた落ち武者の存在を一生懸命周りに証明して見せてるところが面白くよかったです。なぜだか息を吐くことでものが揺れるのでそれを活用しての裁判。前代未聞ですね。落ち武者も落ち武者なのにちょっとなんだかまぬけでかわいいんです。また、落ち武者を見えてる人と見えていない人との反応の違いも面白く、ほのぼのとした気持ちで見られる映画でした。キャストの方も豪華でみなさん演技が上手!大変安心して観ることが出来ました。お話も単純で難しいことが苦手な私にとって大変観やすい作品でした。お子さんと一緒に見ても安心な映画だと思うのでおすすめです。
ユーモア+感動
無罪を訴える殺人事件の容疑者は落ち武者の幽霊、というお話。弁護士や真犯人、裁判官、落ち武者、あの世の公安などキャラクター全員がユーモラス。セリフや行動がとても面白くて、爆笑してしまった。設定がよく練られていて、矛盾点もなく、安心して見ることができる。西田敏行演じる落ち武者がとてもかわいくて愛らしい。最後はとても感動的で涙しそうになる。エンドロールでその後の写真が流れ、心霊写真として落ち武者や父、ボスが映り込むのもよかった。ED曲は西田敏行と深津絵里のデュエット曲。家族でも安心して見られるし、落ち込んだときに見ると元気が出る映画だと思う。
爆笑そしてホロッ・・・三谷幸喜の真骨頂!
映画館、DVD含め、もう5,6回観ています。キャスティングから演出、脚本、音楽に至るまですべてにおいて完璧な作品だと思います。何度観ても、大爆笑、そしてほろっとさせられてしまうのは、三谷幸喜のなせる業!有頂天ホテルあたりだと、ちょっとドタバタがツーマッチかな?という感じだったけれど、この作品はドタバタも適度に抑えられています。西田敏行と深津絵里のデュエットも素敵。深津絵里のかわいらしさ、西田敏行のはずさないキュートさ。中井貴一の演技のうまさには溜息・・・さらに、ちらっとしか出ない登場人物まで豪華な役者がそろっていて、すみずみまで楽しめる、とても贅沢な作品です。まさに家族そろって楽しめる極上のエンターテインメント!
感動できる?
三谷作品の期待どおりという感じ。序盤がややダラダラした印象だったけど、阿部寛のひどい扱い等、後半は急展開が多くて引きこまれた。ただ、落ち武者についていくつか気になる点があった。まず、落ち武者なのにちょっと現代人すぎたという気がする。もっと昔の人のような振る舞いをしてその辺りで笑いが欲しかったような。しかし、その部分はお話のメインじゃないから省いたのだろうか。あと、終盤に全然活躍してないのも気になった。この人は主役というかドラえもんでいうドラえもんみたいな役割じゃないのかよ!魅力的な登場人物が多すぎてそういう印象を受けたのかもしれない。二度は見ないが一度は見たい映画です。
ステキな映画です
出演者がかなり豪華です!主演が深津絵里、俳優人は西田敏行、阿部寛、竹内結子、浅野忠信、中井貴一などなど。ボクのお気に入りは、落ち武者役の西田敏行。弁護士の深津絵里が、殺人事件の証人探しのため、田舎の古い旅館に泊まることになった。その夜、寝ていると、体が重いと感じて起きてしまう。すると、体の上に落ち武者幽霊の西田敏行が乗っいた。この「金縛り」が後に起こる事象によって、ステキな金縛りだったと考えられる。金縛りから始まる、ステキな物語。笑いや感動もあって三谷さんが好きになるかもです。あなたの、ステキな1作になるかも。是非、ご覧ください。