決まったからには、これでいくしかねえんだよ。世の中、思い通りになることのほうが少ねえんだよ。それがいやなら、一人で家で絵でも描いてろ!
岩田長一郎
理解が深まる映画レビューサイト
映画レビュー数 5,784件
家を建てるのも、コメディだ。「みんなのいえ」を視聴した感想です。三谷幸喜監督らしい、上品なコメディ映画だと思いました。面白かったです。新築の家を建てる際のドタバタコメディですが、全体的に落ち着いた雰囲気で、大人から子供まで楽しめるような作品だと思いました。唐沢寿明さん演じるデザイナーの柳沢と、民子の父であり、ベテラン大工の長一郎のチグハグなやり取りと、どちらにも顔を立てようとして空回りする直介。そのドタバタのやり取りが終始続きます。長一郎を演じた田中邦衛さんも、味のある演技をしていたと思います。「おれは、インチなんかで家は立てられねえ」みたいなセリフが、自然に出てくる人なんだなと思いました。ベテランの日本の大工の、誠実な仕事への姿勢が演技から感じられました。最初は素人とバカにしていた柳沢と打ち解けていく様子が、見ていて気持ちが良かったです。最後に柳沢と意気投合して、二人で丘の上から家を...この感想を読む
よみがな:いわたちょういちろう
よみがな:いいじまなおすけ
岩田長一郎
「自分の問題ですから」と言って妥協を許さないバーテンダーを見た柳沢は、その店を出ると、建築中の家に行き、2階のリビングの壁にペンキをぶちまけた。翌朝、長一郎は「いい色になったじゃん」と出てきた柳沢に「てめえが気に入ろうが気にいらねえが、それはどうだっていい。だがな」と言ったあと、こう言って、「邪魔する奴は出ていけ!二度と来るんじゃねえ!」と怒鳴って、彼を突き飛ばした。
柳沢英寿
新居を建てるにあたり、建築デザイナーの柳沢と大工の棟梁である長一郎の意見がことごとく対立する。そんな中、洗面所にあるタイルを使いたいと柳沢が長一郎にお願いする。一旦は断った長一郎であったが、それが竹割りという古いタイルであることに気付き、柳沢への考え方が変わる。レストランで長一郎は柳沢に「これだろ?」そのタイルを渡す。柳沢は長一郎に自分のデザインのポリシーを語る。
アフガニスタンの人々
どのような家にするかは、すべて設計から始まる。その場面で出てくるアフガニスタンの諺。