家族の出会い
出会うときに出会うのでしょうか?この子がまったく母親のいうことを訊かないんですよね。でもその自由奔放ぶりが子どもらしくて憎たらしいけれど、妙に生き生きと描かれていて、何処か色褪せた服の母親とは対照的に鮮やかに浮かぶ場面がその子どもが怒り狂う母親に追いかけられ楽しげに逃げ回る母親をおちょくっているかのような姿だった。シングルマザーのアデルは今日も母親にかまってもらいたい13歳の息子ヘンリーに手をやいていた。それが共感のあまり笑えるからだろうか?実際に芝生があったかはさだかではないが何故かこのシーン芝生の青々とした色までもが浮かび上がってくるような強烈なインパクトでワンパクで愛らしい息子ヘンリーの存在を私に印象付けた。いったい、ヘンリーには何が足りないのだろう?思い悩むアデルにも見当がつかない、そんなときに出会ったのが彼だった。人は必要なときに必要な人と出会うのだろうか?脱獄因の彼の白いシャ...この感想を読む
4.04.0
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