愛を読むひとの評価
愛を読むひとについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
愛を読むひとの感想
戦争犯罪と文盲
戦争犯罪の観点この映画を戦争犯罪の映画として扱っているレビューがどのサイトを見ても多いです。戦争犯罪がここで主題にされていると錯覚しているのは、「戦争」・「戦争犯罪」・「ホロコースト」といった20世紀の中で最もショッキングな出来事がストーリーの中核を担っているからでしょう。それとも、すべての人がマイケルの側に立って映画を観ているからでしょうか。もし、マイケルの側から観るにしても、本質はハンナが恥だと思っている秘密を守るかどうかの一点に収束するため、やはりこの映画を戦争の問題とレビューするのは難しいのではないでしょうか。恥とプライドの観点ケイト・ウィンスレット演じるハンナが最もこだわるのは1点です。自分が文盲だと知られたくない、その一点なのです。素直に観るとすれば、昇進を断ってでも文盲だと知られたくない、刑が軽くなるのを断ってでも文盲だと知られたくないという傲慢な女の話です。統計によると、...この感想を読む