黙秘のあらすじ・作品解説
黙秘は、スティーヴン・キング原作の「ドロレス・クレイボーン」をテイラー・ハックフォード監督が映画化した。脚本:トニー・ギルロイ、製作:チャールズ・マルヴェヒル/テイラー・ハックフォードが担当。キャストには、ドロレス・クレイボーン:キャシー・ベイツ、セリーナ・セント・ジョージ:ジェニファー・ジェイソン・リー、ヴェラ・ドノヴァン:ジュディ・パーフィットが配役されている。アメリカにて1995年3月24日、日本にて1995年10月28日に公開された。 舞台はアメリカメイン州の小嶋リトル・トール・アイランド。ドロレス・クレイボーンがメイドとして仕えていた富豪ヴェラ・ドノヴァンを殺害してしまう。そして、その殺害直後のドロレス・クレイボーンを郵便配達人が目撃してしまう。ニューヨークで働いているジャーナリストである娘のセリーナがその事実を知り故郷に帰り、母に事件の事を聞き出そうとするが、無実を主張し続けるが…。
黙秘の評価
黙秘の感想
キング原作映画の裏ベスト
スティーブン・キング原作小説の映画化作品と言うと、「ショーシャンクの空に」「ミザリー」「スタンド・バイ・ミー」がまず浮かびますが、この作品はそんな王道とは若干外れているけど、紛れもなく秀作です。「ミザリー」でも出演したドロレス役のキャシー・ベイツは神懸っていました。そもそもこの作品は、キングが「ミザリー」のキャシー・ベイツをイメージして書かれた物なのだと言うからそりゃあ神懸りでも当然です。ジェニファー・ジェイソン・リーも不安定で難しい役どころを、決してキャシーの影に隠れることなく演じていました、2人とも素晴らしい女優です。この2人(特にキャシー・ベイツ)の演技のためだけでも、見る価値があります。
光を当てる角度を変える 視点を変えると理解が変わる
1995年に作られたステーィヴン・キング原作のアメリカ映画。これは絶対に見逃せない映画、ステーィヴン・キングの作品の中で一番優れています。母親と上手く行ってないお方や、再婚して相手が自分の子供に手を出してる等という状態の方に見てほしい作品です。決して泣き寝入りや我慢が良い結果を生むとは限らないと教えてくれます。そして、自分の周りで泣いてる同じ立場の人と話してみようと言う気持ちにさせてくれる事でしょう。アナタが親なら、もしくは片親になってしまった時にも、心の準備として見て置くと良いと考えます。この作品の中の母親は決して上品でも格別美しい訳でもありませんが、彼女の話をぽつぽつと聞いていると、母になると言う意味と選択とどろどろした終わりの無い苦悩から抜ける道と何が本当の目的かを、明確にアナタが自分自身で見る事を手伝ってくれる作品です。
長い年月をかけたサスペンス
このようなサスペンスは他にはありません。かなり事情は深い、この手のサスペンスは怖いです。ニューヨーク出身の主人公はわけあって事件に巻き込まれます。そんな中家族の1人が殺人容疑で捕まります。そして時間がたち彼らは生まれた故郷に帰ります。事件の真相を暴こうとしますが、かなり捜査は困難になり、絶妙なサスペンスになります。最後の最後まで真実がわからず。目をが離せません。これはかなり注目作品ではないでしょうか。そしてこの映画に主演しているこの女性はあの大ヒット映画ミザリーで主演を勤めていたあのおばさんで、そのあたりからもかなり怖さが出ています。まるでサイコホラーのような出来栄えです。