ローズ・イン・タイドランドの評価
ローズ・イン・タイドランドの感想
グロテスクな人間関係
無邪気な残酷少女の残酷と紙一重の純粋さ、大人たちの純粋な邪気。この物語に出てくる大人たちは皆一癖も二癖もある。荒れ果てた地に住む魔女のような隣人、体は大人だが知的障がいのあるその弟。そしてローズのドラッグ中毒の父親。そんな大人たちに囲まれて無邪気に駆け回るローズという少女。ローズは一貫してただ自分の興味に基づいて行動しているように見える。およそ幼い子供が育つ環境とは思えない家庭環境で育ったためか、ひたすらに無知で純粋。作品の中でローズはただ少女であり、女であり、娘であった。隣人は大人ではあるがもちろんマトモではない。隣人もまた己の欲求のために生きている。隣人の弟が唯一まっすぐに純粋な人間であると言える。ローズは無邪気さ故の傲慢さを持ち合わせているからだ。不器用な人間たち隣人は初恋だったローズの父親を手に入れたくて、死体を剥製にする。ローズは恋愛ごっこをしてみたくて弟にキスを迫る。弟はた...この感想を読む
映画館で観た不思議な映画
別の映画と同時上映で、もう1本の方が本命だったのに、理由があってこちらしか観られなかったと言う、個人的にいわくつきの映画です。正直、面白かったのかどうかあんまり記憶にないし、タイトルを「アリス・イン・ワンダーランド」と混同して憶えてたりして、「あれ何の映画だったかな」と探すにも一苦労します。幼い女の子が現実から逃れ、夢の世界へ行くと言う映画なので、ちょっと「不思議の国のアリス」と近くないこともないような気がします。当時は不服でしたが、今改めて見直したら、結構面白い映画なのかもしれないなと、思うようになりました。意外と出演者も豪華なんですよね。
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