ローズ・イン・タイドランドの評価
ローズ・イン・タイドランドについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
ローズ・イン・タイドランドの感想
グロテスクな人間関係
無邪気な残酷少女の残酷と紙一重の純粋さ、大人たちの純粋な邪気。この物語に出てくる大人たちは皆一癖も二癖もある。荒れ果てた地に住む魔女のような隣人、体は大人だが知的障がいのあるその弟。そしてローズのドラッグ中毒の父親。そんな大人たちに囲まれて無邪気に駆け回るローズという少女。ローズは一貫してただ自分の興味に基づいて行動しているように見える。およそ幼い子供が育つ環境とは思えない家庭環境で育ったためか、ひたすらに無知で純粋。作品の中でローズはただ少女であり、女であり、娘であった。隣人は大人ではあるがもちろんマトモではない。隣人もまた己の欲求のために生きている。隣人の弟が唯一まっすぐに純粋な人間であると言える。ローズは無邪気さ故の傲慢さを持ち合わせているからだ。不器用な人間たち隣人は初恋だったローズの父親を手に入れたくて、死体を剥製にする。ローズは恋愛ごっこをしてみたくて弟にキスを迫る。弟はた...この感想を読む