ブルーバレンタインの評価
ブルーバレンタインの感想
恋愛トラウマ映画でも最高の一本
この映画の”キモ”それはずばり「みせる時系列」!!!いやもうそれはずるいでしょと言わざるを得ない素晴らしいつくり。一言でいえば”若い夫婦に起こりそうな「愛があれば乗り越えられるんだ~!」的なロマンチックで早合点な結婚から、6年を経て離婚するまでの話”なんだけれど、その「みせる時系列」というのが幸せの絶頂(=若い2人が出会って結婚に至る駆け上り時期)と離婚する2人の関係の崩壊(=一方通行な気持ちと積もり積もった不満が爆発寸前の時)が交互に展開していくもので、初めは意味が分からないけど映画が進むにつれてそれがボディーブローのようにじわじわと効いてくる・・・。しかし言うまでもないが「君たちはこんなに幸せだったんだよ!」っていうのが主人公2人(とくにシンディ)には分からない。観客として非常にむずがゆくて、悲しい。そういう意味ではアクション映画によくある(観ている人だけが知っている)主人公のピンチのシーンの...この感想を読む
誰も責められないリアルな夫婦の破局
いつもの朝からずれている2人この映画はいつもの朝から始まる。もっと寝ていたい母親をふざけ半分で子供と起こす父親。起こされて真剣に苛立っている母親の顔がリアルな始まり方だった。その後も急いで仕事に出たい母親と、いつまでも子供と遊んで片付かない夫。オートミールをふざけて食べあっているところは、楽しそうな子供を尻目に「片付けるのは私なのよ」とイライラとつぶやく母親のこの顔を見て、わかるわかると感情移入しない母親はいないと思った。その忙しい朝の間中、母親は父親の顔を一切見ない。その仕草からもこの2人の隠れた危機を感じさせた。家族の飼い犬であるメーガンがいなくなったことはあまりストーリーに関係がないように思えた。でも悲しみにくれる母親に対して「鍵を閉めろって言ったろう」と責めるような言葉を不用意に吐く父親の無神経なところを垣間見せる小道具なのかもしれない。そんな忙しい朝の中、父親が言ったセリフが...この感想を読む