ゲロッパ!の評価
ゲロッパ!の感想
何がしたかったのか微妙に不明なエンタメ映画。
ちょっとしたキモチで半目で見るにはいいかと思いますが、どこまでどう本気なのかよくわからない映画です。西田敏行がヤクザの親分、といってもほとんどギャグ漫画のような設定の親分ですし、こんな常套的な親子関係、子分とのやりとりって、大スクリーンで見るものなのかなあーと思ってしまいました(自分はDVDで見たんですけど…)J・Bのそっくりさんというのも、すでに巷間に知れ渡っているアノヒトを連れてきたわけで、なんだか小劇場演劇みたいな世界が繰り広げられていて、どんな反応をしたらいいのか困ってしまいました。寺島しのぶや岸部一徳、篠井英介などいい役者さんがいい芝居してるだけに、何がしたかったんだろう…と「?」の連続。西田敏行が気持ちよさそうに歌って踊ってますけれど、見てる側はちっともキモチよくなれない映画でした。
よくできている
井筒和幸監督の作る純粋エンターテイメント作品です。井筒和幸監督と言えばテレビなどで偉そうに歯に衣着せぬ言い様が人気のある人なのですが、実際の映画はどうなのよ?という感じで見ました。さすが、でかい口を叩くだけのことはあります。ストーリー展開が明確で滑らかでありながら所々でエッジの効いた演出が有り、基本的に関西人的な笑いのセンスで楽しませてくれます。西田敏行演じる羽原がジェームス・ブラウンファンというところがなんとももっちゃりしていて関西的ですが、その設定がとても生きていて深みをもたせています。最後の蒲郡での西田敏行がセックス・マシーンを歌うシーンはとても好きです。