パリ、テキサスの評価
パリ、テキサスの感想
ロードムービーといえば
パリ、テキサスは個人的にロードムービーというジャンルの中で最高傑作だと思います。ロードムービーという単純になりがちなジャンルでカンヌ国際映画祭でパルムドールを取ったというのも納得です。何度見ても決して色あせない美しさがいっぱいです。ストーリーも複雑さはないし、主人公も決して派手とは言えませんが、彼が何度も振り返る過去は人生の理想そのもので、しかし、彼は愛する者のために、自分の大切なものを全て失う覚悟を持って旅をするのです。戸惑いながらも徐々に心を許していく子供、それを見守る父親、そして別れ、と全編から漂うせつなさがなんともいえず、ライクーダーの音楽が非常にマッチしています。