黄泉がえりのあらすじ・作品解説
死んだ人間が”黄泉”から還る”黄泉がえり”現象を描いた、SF作家梶尾真治の同名小説の映画化作品で、2003年に公開された日本映画。原作のSF色を軽減し、切ない恋愛ストーリーとして描き、興行収入30.7億の大ヒットとなった。監督は「どろろ」「カナリア」の塩田明彦。脚本は「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」の犬童一心。 九州の阿蘇地方で、死者が蘇るという怪奇現象が起こり、厚生労働省職員の川田は、故郷である現地へ調査に向かう。そこで思いを寄せる幼なじみ葵に再会するが、彼女は海難事故で死亡した婚約者駿介を想い続けていた。が、葵本人も”黄泉がえり”した人間であると知り、川田はその法則を解き明かそうとする…。 主演の川田を「任侠ヘルパー」の草彅剛、葵を「いま、会いにゆきます」の竹内結子、駿介を伊勢谷友介、ラーメン屋玲子に石田ゆり子、その夫周平を哀川翔が演じている。歌姫RUI役の柴咲コウはRUI名義で主題歌「月のしずく」を歌っている。他に伊東美咲、長澤まさみ、市原隼人、山本圭壱、田中邦衛など。
黄泉がえりの評価
黄泉がえりの感想
映画としてはステキな作品だけど
ストーリー的には、素敵できれいなラブストーリー。最後には予想していなかった展開に、大泣きしました。私も、日々の生活でこれが最後かもと思って行動したり考えたりしている部分があるのですごく共感できました。ただ、この作品が公開された時、死んだ人が蘇るような話しの映画が何作か続き、当時の小学生へのアンケートで、人は蘇ることができると思うと答えた人の割合がびっくりする程多い数字だったことを覚えています。決して悪い影響を与えるわけではない作品ですが、こうゆう作品でもR指定が必要なのでは?と思いました。柴崎コウが歌手でビューしたのもこの作品でしたよね。歌の上手さに圧巻でした。
ホラーじゃないけど夏に見たい
RUI、今でも時々聞きます。柴咲コウの歌声の説得力が溢れていて、切ない、苦しい、それでいて心地良い楽曲なんですよね3曲とも。才能だな。そんなRUIの存在も一つの軸である、黄泉がえり。どうしてもホラーなのではないかと思ってて、当初は観るのを尻込みしてたんですが、RUIがどんな感じで出てるのかやっぱり知りたくて見てしまいました。人の死をテーマに扱う作品なので、もうその時点でダメって人は別ですが、基本的にはホラー嫌いの私でも観るの大丈夫でした。これなら踊る大捜査線1のほうがよっぽど怖いわ!ってレベル。(笑)死者が蘇る現象の、喜びと戸惑いと、不可解さと、驚くような真実が複雑に絡んで、切ないながら良い作品になっています。またテレビでやってくれないかなぁ…。
怖いのかと思いみてたら
怖い話なのかと思ってみていたらとっても感動する話で驚きました。私は父を早くになくしているのでこの黄泉がえりを見たとき、そうなったらいいのにと最初は思ってました。でも見ていくうちに、死んだ人が黄泉がえると不自然なことだらけ、普通に暮らしてはいるけど、魂が抜けてないだけの入れ物のようなもので、普通に暮らしていけなくなる。感動とともに複雑な思い出見た記憶があります。好きな人や大切な人が黄泉がえると分かったら私ならやっぱり後先考えず黄泉がえらせてしまいそうです。生き返りたくない人もなかには、いるのかもしれないけど、家族や恋人は絶対に蘇って欲しいと思うはず。少なくとも私も思いました。でも結局は苦しめてしまうんですがね涙